こんばんは、「鎌倉 うごかす文庫」、店主のおーじーです。

本来、姿を持たない言葉が見えるとしたら心の根元、
ノート上で飽き足らず 己の内側から外へ、着陸地点を求めて。

今日も「鎌倉 うごかす文庫」はじめます。

 

昨日、ご紹介はじめた「運」についてのお話に関係があることをひとつ。

私の愛読書中の愛読書。

読みすぎてボロボロになり、嫁にはあやしい...とケムタたがられる本、

中村 天風さんの『運命を拓く』からの一節。

 

Hello! Happiest you are in the world.  

「おお!世界一の幸福者よ!」

 

これは、稲盛和夫松下幸之助東郷平八郎ロックフェラー三世

並みいる傑物たちが師事した天風氏に、

その師匠にあたるヨガの聖者カリアッパが言ったひと言です。

 

天風氏は「読すす」でもプッシュされている傑物・頭山満氏に

見出され、戦時中は軍事探偵として、

さながらランボーとジェームス・ボンドを足したような働きをされた、

強靭な肉体と精神・知性を併せ持ったまさに超人でした。

しかし、この一言を言われたその時、天風氏は当時不治の病と言われた

悪性の結核におかされ、喀血を繰り返す、明日おも知れぬ命。

 

まさに晴天の霹靂ともいえる大病におかされた天風氏は、

それを克服するべく医学を学び、さらに世界を周り、

著名な哲学者や医師たちを訪ねてまわります。

しかし、不治の病を負った天風氏を納得させる言葉をもった人物には

一人として出会えず、待つのはただ死。

絶望の帰路の途中で運命的な出会いを果たした

カリアッパ師のもとで自分自身と向き合っていたのです。

 

さすがの天風氏もいかに聖者といえども、山奥にこもっている僧。

人の気持ちなど察せぬ、と腹を立てたと言います。

 

「あなたは、私を冷やかしているのですか」という天風氏に、

カリアッパ師はこう答えます。

「具合がひどく悪いと言っても、生きているじゃないか。

 まず第一に、生きていることを、なぜ感謝しないのだ。

 そんな酷い病にかかっていても、生きているいる恵みを考えてみなさい。

 生きていればこそ、お前の生き方に対する、

 全ての欠点が解ってくるじゃないか。

 たとえどんな病があろうと生きているということは

 なんと有難いことじゃないか」

 

生きているからこそ、悩める。

生きているからこそ、感じることができる。

生きているからこそ、自分を知ることができる。

生きているからこそ、大切な人、大切なものに感謝できる。

 

この世界で一番悲しい言葉は「当たり前」だと私は思います。

今生きていること、

自分の体を含め、今自分ができるたくさんのこと、

今自分のまわりにある人たち、環境、

そのひとつひとつに「感謝」できるか、否か。

 

今、あなたのまわりにある人・モノ・環境は、

どれひとつをとっても当たり前のものはありません。

愚かな大臣が、馬鹿げた発言をしましたが、

東日本震災の時、被災者の方がいった一言を今も忘れません。

「今日、家に帰ったら、

 あなたの大切な人を抱きしめて、

 心から愛していると言ってあげて下さい」

 

幸運でありたいと、誰もが願います。

でも幸運を願う前に、必要なものがあるはずです。

今自分のもとにあるものは「奇跡」。

自分はまさに「世界一の幸福者」。

違いますか?

 

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