「世界が朽チ果ハテルトキ」ーchapter2ー | うご作者だよ。((低浮上過ぎる。

うご作者だよ。((低浮上過ぎる。

オリスト等を投稿していきたいです、受験が受かって落ち着いたら。

~前回のchapter1はコチラから~



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



俺はあの日から、人格と付き合っていくことになった。
まあ、話し相手になってくれるわ何だかんだで結構気に入っている。
可愛いもんだと、最近つくづく思っているところだった。

ラレには、急な出来事で心底驚いては居たが、すぐに彼らに馴染んでいた。もともと人とすぐに仲良くなるのが得意な方だったから当たり前だろう。

その前に、彼の説明がまだだったね。

ラレ。ラレはベレンと同じく俺の恩師の一人である。彼は正義感に満ち溢れており、自分の意思は必ず貫き通し、また魔術もかなりの技術力だ。愛想も良い。

「じゃあビウは、ホロの友達の連れのやつと付き合ってるんだな!」

「そうなんだよねー………/////こんなにね、人を好きになったのが初めてだったからさ、ウチ………/////」

俺はたまたまそんな世間話(と言って良いのかは分からんが)が耳に入ってきて、思わず口にしていたココアを吹きそうになった。

「リア充マジで爆発しとけな。」

俺は笑ながら少しキレ気味に言ってやった。

「何なのそれー。別に人の勝手じゃん!」

などとビウは対抗してきたが、俺はあえて「へー………w」と言ってスルーした。
(非リアにとっては非常にムカつく言葉のため。)






「そんなことよりホロ、この前の件についてだ。」

ラレが真剣な顔つきになりながらそう言った。

「今度こそ、この世がやばい気がするんだ。あの奥義が効かなかったんだ。つまり、魔法ではあやつらは抑えきれないってことだ。」

「確かに。でも…」

「ん?何か策でもあるのか?」

「………いや、やっぱり何でもないや。」

俺はふと、思い付いたことがあったのだが、やはり危険すぎるのでやめた。
ーーこんなことをして皆が死ぬのは避けたかったからだ。

「そうか。とにかく、他の策を考えねばならんな。」

「そうだけど、一体何があるのさ?」

「それはまだわからんが………でも、必ず何かあるはずだ。」

そうとは思えなかった。魔法以外で抑えるなど、無理な話だ。かなり不可能に近いであろう。
                         くつがえ
そんな、現実を覆すようなことがあるのだろうか………?
俺にはそうは思えないのだが。

「そんな、魔法以外で抑えるなんて無茶だよ?」

「うーん………こんなときにジョーカーが居れば良いのだが…」

その名前はもう聞きたくなかった。俺のせいではないのだが、彼が死んだのは俺がいけないのだと、ずっと思っていたからだ。

そう思ってしまうのも当たり前に決まっている。


「そうだけど、もう居ないからね…現実見ないと。」

「そうだな。また辛いこと思い出させてすまん。」

「別に大丈夫。もう大分楽になったからさ…」

それは嘘だ。楽になんかなっていない。
でも、彼らには心配させたくなかったから偽ってでも嘘をつく他、なす術はない。

「うーん………これは誰に相談すべきか…」

「“シャナァー”とかは?どう?」

「おお!そいつは良い手だ。聞いてみる価値はあるかもな。」









そんなこんなで、俺らは彼女のもとへ。

「あら、ホロにラレじゃない。お久し振りね。」

「そうだな!確かあの時以来だもんな。」

「そうね…あの時はどうなるかと思ったもの。」

あの時。そう、まさにジョーカーが死んだ後の、あの奥義を使ってすべてを終わらせた日のことだ。簡単に言えば、ザナのすべてに終止符を打った日だ。

「俺もだ………そのことで話があって………。」

「知ってるわ。シャークドウが復活したことでしょう?つまり、ザナが復活したってことよね。」

「うん………。」

俺はボソッとそう言った。
                                                    ねつぞう
ザナの復活劇。これが捏造だったらどれだけ幸せだったか。本当に現実から逃れたいと、つくづく思う。

しかし、これは捏造でも無ければ嘘でもない。この目でしっかりと見たのだから。



「どうすれば良いのか、見当もつかなくてよ………。」

「あの奥義が効かなかったなんて………前代未聞よ。私たちは何をミスしたのかしら………?」

「分からん………確かに完璧だったはずなのだが…」

「…ううん、確かにミスってたかもよ…」

「「え?!」」


二人は目が飛び出しそうな程驚いて俺の方を見た。


「いや、本当に。俺思い出したよ…あの時のこと。」

「あの時のことって何だ?」

「うん………あのね、ザナが完全に封印される前に、ザナがちょっとした魔法を放ってたの、見た気がするんだよ。いや、見たよ………」

「何でそれを言わなかったの?」

シャナァーは驚いた目でこちらを見た。

「いやっ、本当にそんなこと忘れてて………特に何も無いのかなーなんて思ってたんだよ、そのときは………」

そんな言い訳が通用するものなのか。だがそれを忘れていた俺が悪いのだ。罪は償わなきゃならない。

「そうか…俺らも気付かないのがいけなかったなー………。そんな、ホロが一人で抱え込むこじゃ無いしさ。落ち着こうぜ」

ーラレ。君は本当に勇者だ。ーー

ふとそう思った俺だ。いつも、こんな風にラレには助けられる。非常に嬉しいことだ。

「そうよ!魔術を教えた身の私が気付かないってミスを犯したんだもの。」

シャナァーも同じ気持ちのようだ。極めて安心する。

「それで、これからどうするのかしら?」

「あいつらの所へ行く以外に方法は無いさ。」

とラレが。俺もそれに同感だった。

「でも、何処にあいつらが居るかなんて分かるわけ無いしね………とうすれば…」

そう俺が言うとシャナァーは何かを思い付いたような顔つきになり、

「エース…」

と呟いた。

「ん?エースがどうかしたの?」

俺は不思議になってそう聞いた。

「エース?って誰なんだ?」

「ああ、ラレは知らないよね。エースはね、俺とシャナァー、スノア、クリフ、フォールズ、ジョーカーが、レジーナに殺されかけたときに、何故か知らないけど何処からか現れて………助けてくれたって言う話。」

「そうだったのか………!」

驚くのも仕方がないだろうと、俺は即座に思った。ある意味知らなくて良かったことであったのだから。

「でもさ、エースの本当の正体があまり良く分からなくてさ………謎だらけなんだよ………」

「うーん、実に気になる話だなー………俺も一度は会ってみたいなあ…」

でも、そうそう会える人では無いのだ。
何故なら彼女は、俺らが危険な状態で在るときしか、姿を現さないのだから。

「ところで、エースがどうかしたの?」

俺は本題に話を切り替えた。

「ええ…彼女なら何か色々知ってるのじゃないのかと思って…どうかしら………?」

非常に興味深い考えだ。

しかし、彼女には早々会えないのだ。エースに会い、ザナの話を聞くなんて、不可能に近いことだろう。

「凄く良い案だけど………エースって早々姿見せないし………会えるかなんて全然検討も付かないじゃん?………」

「そうねえ………こうなったら、探すしか手は無いわね。」

「「えぇ!?」」

俺とラレは口を揃えて叫んだ。

ー探す?行く宛も無いままに?まず何処に行けば彼女に会えるというんだろうか。

「それしか方法は無いのじゃないかしら?他にザナを詳しく知る者なんて、居るのかしら………?」

シャナァーが疑問を問う。

俺は思考を巡らせた。他にザナについて詳しく知る者は………………

「………スノア、クリフ、フォールズ、か…?あとは、ヴェン、グウェン、ケビン、ブレイク、“ダイヤ”、“シーク”、辺りか………?」



「そうね………!まずは彼らに話を聞いてみるのも手ね!私、手伝うわ!」

「本当に?!頼むよ!」

シャナァーの目はやる気に満ち溢れている。実に頼もしい。以前もそうだった気がする。

「じゃあ、とりあえず一人ずつ訪ねてみようぜ」

ラレもかなり乗り気なようだ。

「そうだね。まずはスノア達に会って、聞いてみようか」

「それで、エースの居場所も聞いてみましょう」

俺らはそれに大きく頷き、身支度を始めた。




………そして俺は不意に有ることを思い出した。………

「ねえ、シャナァー。」

「なにかしら?」

「この、エナジーの力の事とかって知ってたりする?」

「んー良くは分からないわね………でも、そのエナジーによって魔力が強力になるのは確かよ。ジョーカーがそう仰っていたわ…。」

「そうなのか………そういうことだったんだね………」

やはり、そうなのか。
俺も、魔力が前より愕然に強力に成ったと実感していたのだ。
道理で………。


これで一つ、疑問が消えた。


しかし、これ以外にも気になっていること、疑問は沢山ある。

その疑問を解決すべく、俺らは捜索を始めるのだ。



………そして何よりも、『エース』に会うために。………

『ザナ』を完全に消滅させるために。………










ーーーーこれが一番の 難解な、問題である。ーーーーーーー




××:退室。
⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬⏬

>次話 chapter3 →制作中………<<