どういった経緯で集まったメンバーか忘れたが、4人組の泥棒

その中に仕事の同僚の藤谷くんがいたのは覚えている

彼らと一緒にあまり人気のない郊外の歩道を歩いているとき、
藤谷くんが首から下げていた一眼レフカメラを見せてもらった

そのカメラは20センチくらいの望遠レンズと外付けのフラッシュが付いている
藤谷くんはカメラのモニターを見せながら、暗視カメラになっていることを説明し、
カメラを受け取って実際にモニターを見たところ、映像が白黒で確かに目で見た周囲の
明るさよりも明るく写っているのがわかった

そこからそのカメラは自分が首に下げて持ち歩くことになった

その後、田舎道を歩いていて、工場のような敷地内にある高さ1.7メートルくらいのブロック塀を
順番に乗り越えようと、首に下げていたカメラを脇に置いていたとき、ブロック塀のところに
大人4人がいるのが人目についた

慌ててブロック塀を乗り越え、走って逃げた
自然と2人づつに分かれて、前を走っていた2人とは別の方向になった

かなりヘトヘトで、走っているものの端から見れば歩いてんのと変わらないんじゃないかという
速度で走っていた

周りには自然しかないような場所だったが、左前方にいた小学生くらいの男の子2人がこっちを見て
異変に気が付いたのか、又はブロック塀を越えた自分たちのことを知っていたのかはわからないが、
明らかに怪しい2人組だと思ったかのように距離を置きながら何かを話していた

さすがにこれはバレてしまったと感じてさらに走り、どこかに隠れることができる場所がないかと
探しながら移動していたが、50メートルくらい後ろから付いてくる小学生がいては隠れることも
できない


そういう風に逃げているうちに目が覚めた