世界のトヨタ。
31年間トヨタ車オーナーを続けてきた私は、トヨタの決算内容や株価の動きを注視しています。
<24年5月8日トヨタ発表>
〇24年3月期 連結決算の主な計数と前年比較(前年比増減率)
営業収益45,095百万円(+18.4%)
営業利益 5,353百万円(+96.4%)
販売台数 9,443千台 ( +7% )
営業利益5兆円はすごい数字ですが、驚くのは前期比2倍近い利益を計上したことでしょう。
諸経費増加による減収要因に対し、円安7千億円の増収に加え、営業努力・原価低減努力が順調に進み、合計2兆6千億円の増収になったとのことです。
〇24年3月期 生産台数 (一部非連結会社含む)
トヨタ・レクサス販売台数 10,309千台 、内国内販売 約15%
トヨタ・レクサス生産台数 9,972千台 、内国内生産 約33%)
しかし、トヨタの世界販売台数の内、国内販売は15%にすぎません。トヨタは世界が土俵なのであり、グローバルで勝ち続けないと世界一を維持することはできないのです。
〇24年3月期 トヨタ・レクサス販売台数の内電動車の比率
総販売台数 10,309千台
内HEV 3,594千台(約35%)
内PHEV 141千台(約1.4%)
内BEV 117千台(約1.1%)
2023年は世界でEV販売の増加ペースが鈍化し、ハイブリッド車を得意とするトヨタは好調でしたが、2024年以降は世界のEV販売ペースは緩やかに拡大していくものと見られています。
<既発表23年4月>
〇EV世界販売を26年までに年間150万台にする
このような中、全方位戦略を打ち出しているトヨタは、ガソリン車やHEVは好調ですが、EVの販売はBEV+PHEVでも、年間150万台の目標の6分の1です。
世界の大手メーカーと比べてもBEVの生産・販売が大きく遅れているのです。
中国、アメリカ、ヨーロッパの各メーカーや自国産業保護の動きも考えられる各国の政策に屈せず、世界トップメーカーの座を維持していけるのか?
ここ1年半あまり、大きく上昇したトヨタの株価は、最高益の発表があってもさえない動きとなっています。
そろそろ、革新的なBEVのニューモデルの発表をしてもらえませんかね…?
水面下で、トヨタの大きな計画が進んでいることを信じたいものです。
たのむで、世界のトヨタ!