初代居座り猫のガッチャンも
三代目クロベエも
風ちゃんが大好きでした。
他のウチの子たちは
ガッチャンが傍に来ると
威嚇したり
自分がソロリと場所をかえて
逃げていましたが
風ちゃんは
自然に知らんぷりして
傍に来て横になっても
そのまま眠っていました。
ヨレヨレになって
わが家に辿り着いた命は
優しい人の手も必要でしたが
孤独に気を張って生きて
仲間が欲しかった気がします。
ようやく安住の居場所を見つけて
食べ物もあって
それでも足りないものは
命あるものとの触れ合い?
風ちゃんは
野良心がわかっていたのでしょう。
不思議な子でした。
風ちゃんの物語(11)










