はい、UPれる時には迷わずUPります♪
ニーズにお応えできているかは怪しいですがww

 当ブログでも国内におけるTV実写ドラマ化を願って、希望シチュを色々羅列させていただいたカテゴリのある強殖装甲ガイバー

 元々は原作者の高屋良樹先生に置かれては、当時流行していたメタルヒーローシリーズ的なシチュのプロットを、徳間書店社編集部より初期仮面ライダーのようなグロテスクなアナクロ志向で展開できないか?」ともちかけられて急遽変更、今に至るシリーズ。
 高屋先生の遅筆の悪癖・少年キャプテン誌の休刊など恵まれない状況下にありながら、それでも牛歩ながら熱烈なファン層を確固としているスタンスにはただただ恐れ入谷の鬼子母神、としか感嘆せずにはいられません。


 という事で単刀直入ですが、その後さまざまな形で動画メディア化に至っていたそのガイバーについての、原点ともいえようポジションにおける歌曲をご紹介したいと思います。

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 作詞に中村雅俊氏「心の色」など多くのヒットを遺された故・大津あきら先生、作曲には堺正章氏主演の「西遊記」などで知らない人はそうそういないであろうゴダイゴのメインボーカリスト・タケカワユキヒデ氏、編曲にはインストゥルメンタルバンドT-SQUAREのキーボーディストを努められていた難波正司氏が関わられ、ボーカルには「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」などジブリ映画ではお馴染みの井上あずみ氏が奮闘された
「悲しみが許せない」

 1986年に同じ「少年キャプテン」誌上にて掲載されていたたがみよしひさ先生「GREY」と共に劇場アニメ化された折のED主題歌で、リリース元はアニメージュレコードです。

 ガイバーはこの劇場版本編もおおむね展開がシリアスで暗澹としており、ラストもヒロイン瑞紀の呼び止めようとするも虚しく、背を向けたヒーローがそのままいずこへともなく去っていくバッドエンドなのですが、当ナンバーはそのクライマックスを掘り下げた悲痛感溢れるテーマ曲。
 原作漫画や後々のメディア展開とは異なり、ヒロインの悲恋ニュアンスを強く反映させ、一人きりで日常に戻り、揺られる列車の窓に流れる風景をぼんやり見つめる瑞紀の姿にオーバーラップする、スローなマイナーコードのエレジーです。


 B面カップリング曲は、作詞に「北斗の拳」など数多のアニメ作品を手掛けられた故・伊武紋太監督、作曲&編曲は難波氏が続投、ボーカルをウクレレ奏者でもあるシンガーソングライター山口岩男氏が担当された挿入歌でズバリ
「強殖装甲ガイバー」 

 タイトルに違わずストレートにして血沸き肉躍る、王道のヒロイックソング。
 世代的に劇場版本編を知らない若いファン層ではこちらを主題歌、及びOPと勘違いされる方も間々おられるようですが、劇中で使用されたのは終盤における、束となって襲来するゾアノイドを相手に晶=ガイバー1が縦横無尽に行く手を切り裂き、敵陣へと急ぐ流れに用いられたのみ。
 そのせいもあってか、熱烈な支持層においても、当ナンバーはやや影の薄い感を意識する現状にあるようです。

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 正確には一等最初のOVA化されたものがイベント的に小規模公開された一本である劇場アニメ版の「ガイバー」。

 原作漫画の第一巻をベースに、作者の「ちみもりお」名義の折のエロチックさを意識してか、ガイバー2監査官リスカーからヴァルキュリアというナイスバディの女性キャラに置き換えてのセクシーニュアンスを設け、それが後々原作に逆輸入されるなど、同じオリジナル展開ながらも評価の芳しくなかった相方の「GREY」とは異なって相応の佳作に仕上がっていました。

 しかし、後々1989年にリリースされた完全OVA版が改めて原作漫画を忠実にトレース、高屋先生ご自身が作詞を手掛けられた石原慎一氏ボーカルの主題歌がOP&ED共に絶賛の完成度を構築。
 更に2005年にWOWOWのゴールデンタイムにTVアニメが公開されると、次第にその存在は忘れられ、歴史の影へと埋もれていきました。

 そんな不遇な第一期「ガイバー」ですが、今は亡き町田の中古レコード店で仕入れたこのEPレコード、主任にとっては大事な宝物の一つです。
 個人的には例外なく、石原さんの一連の方が好みではありますが、時折こうしてクローゼットよりチョイスし、レコードプレイヤーにかけたりしています。

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