先ほどまで少しポツポツしていた主任の現住地ですが、今は再び陽がさしています

 こういう時こそ記事のup!はい、頑張ります♪

 吹き付ける風の冷たさ、好き好んでその中をさまよい歩く人もそうそういない筈。
 でも、広い世の中、敢えてそんな平穏に背を向けて、トレンチコートの裾を風に翻し、コツコツと靴音を響かせながら現れ、事が済むと同様のシチュで影のように去っていく人たちもいます。
 世にいうアウトローというやつです。

 キザでニヒルで、袖振り合っても朱に交わらぬ一匹狼。
 往年の日活アクション映画ではそんなアウトローたちが所狭しと暴れまわり、悪い奴らをバッタバッタやっつけては、いずこへともなく去っていくシチュ、世代でない主任もCSのチャンネルNECOで視聴に当たる度、胸躍る思いに駆られます♪

 そんな孤独のソルジャーたちの映画が少しずつ廃れ始めていた1970年代。
 突然、「彼」は土曜20時のブラウン管に現れ、主役をも食ってしまうかっこよさを発揮して、当時の子供たちを唖然とさせました。
 存在としては悪でありつつ、自身のポリシーと思想に基づいて誰とも携えることなく、今一人のヒーローとなったキャラ。
 以降、様々な「後継者」を生み出してゆく中のパイオニアとなったその「彼」について、今回は語ってまいりましょう。

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ハカイダー

身長:190㎝/体重:80㎏


第30話「狂ったジローが光明寺をおそう」
~最終回「ジローの最期か、ダーク全滅か!?」登場

 ジロー良心回路を取り付けんとした際のグレイサイキング襲撃時、炎の中でミツコ&マサル姉弟とはぐれ、記憶喪失のままにダークからの追跡より逃れ、さすらい続けていた光明寺博士であったが、プロフェッサーギルの笛の音で我を忘れて凶暴化したジローに襲われかけ我を取り戻すも、同時にダークの手に落ちてしまう。
 囚われの身の中で光明寺は、ジロー=キカイダーを支持、共にダークと戦うための新たな戦士を誕生させんと、巧みにパーツをセレクトしての開発を進めるが、全てはギルの計算通り。
 残るは完全な良心回路をも内蔵した人工頭脳を装填するのみ、との最終段階で光明寺は「戦士」と共に手術室へと強制搬送され、こともあろうにその頭脳を移植されてしまった。
 こうして誕生したキカイダーの兄弟機にして、彼を抹殺するための冷酷なスナイパーこそが孤高のロボットサイボーグ・ハカイダーだ。

 通常は黒づくめの青年・サブローとして社会に紛れ、他のダークロボットとは一切つるむことなく独自に待機、キカイダーの出現に伴って、「標的」であり「兄」でもある彼を破壊するため、ブーツに仕込んだジャックナイフ「破壊剣」の光学エフェクトによってチェンジする。
 ダークによってねつ造されたジローによる父の殺害に憤然とし、一矢報わんとするマサルにコンタクト、ダークロボットは無論キカイダーをも金縛りにしてしまうデスホイッスルを与えるなど姑息な面もあるが、基本的には卑怯な手段を嫌い、正々堂々と正面切って標的の破壊をもくろむニヒルなアウトロー
 愛機「白いカラス」を巧みに駆り、「ギロチン落とし」「月面飛行蹴り」などの体技もさることながら、百発百中の命中率を誇る高周波弾をサウスポーの連続で放つ「ハカイダーショット」で殺しの標的たる兄を追う。

 だが、キカイダーによる応戦を躊躇させるべく装填された光明寺の脳髄にすべての運動神経が支配されているため、一定時刻内における血液の透析交換を行わなければ活動停止に至る弱点があり、またジロー抹殺一筋に執着するポリシー故、アカ地雷ガマによってキカイダーが四散してしまった時にはゲシュタルト崩壊を起こして、マスターたるギルへと反逆。
 自らもまたダークに追われる異端分子へと落ちぶれてしまう。
 最後は発狂したギルが自暴自棄の末に開発した死神ロボット白骨ムササビとの対決に敗れて、ジローの腕の中に看取られ、「同じ殺られるなら、俺はおまえに殺られたかったぜ…」と言い残して機能停止した。

 直後、ミツコの手術によって光明寺の脳は無事再移植され、ダーク基地の崩壊とともにハカイダーの亡骸は瓦礫の中へと沈んでゆくが、瀕死の重傷を負ったギルは三人の側近科学者たちに命じて自らの頭脳を「彼」に移植して潰える。
 全くの別人として生まれ変わったハカイダーは、その三人の遺体から摘出した頭脳をも自らの量産複製機にシフトして軍団の旗を揚げ、次なる物語「キカイダー01」へと伝説は受け継がれてゆくことになる。

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バンダイHG「人造人間キカイダー」におけるラインナップ

 グロテスクながら独特の存在性によってそれをも勇猛に覚えさせる、透明フードから覗く脳髄、ハカイダーショットを構えたポージング、ショルダーの二重カバーからスーツのしわまでオリジナルに極めて忠実に再現された往年のバンダイ社ならではの屈指の傑作。

 とにかくカッコイイ!

 主役であるキカイダーをも食ってしまう勢いは、ここでも一切色あせておりません。
 01においてのギルハカイダーとは此処ではあえて別物としてとらえたいので、そちらのご紹介にまで今回は及びませんが、外観こそはより格好良くなったギル版よりもこちらの方が好き、というファンは少なくないでしょう。
 既述ながら、WFで主任が対話の機会に恵まれた伴大介さんも、ライバルながらにハカイダーには思い入れがお強いようで、キャンペーンを共に行われることを満面の笑顔で嬉々として語られていました。

 ギルハカイダーにも受け継ぐ形で声を充てられていたのは、魔人ドルゲ帝王ゲンバーなど「幾度となく地球に戦いを挑んだ悪の権化」と誉れる飯塚昭三氏
 悪の戦士、との設定ながら「アストロガンガー」以来のヒーロー役と相成った飯塚さんもまた、ドルゲやバンバに例外されることなくハカイダーがお気に入りで、そのために映画「人造人間ハカイダー」のオーディション時のスタッフのぞんざいな態度に激怒され、「元祖」ならではのポリシーを持って辞退されたとのこと。
 またギルハカイダーについては、あまりに落ちぶれた体たらくに、続投はされながらも嫌気がさされていたとのことで、「01でのギルハカイダーは僕の中ではなかった存在だね」と黒歴史に付されているそうです。

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では、コラの方へと矛先をば

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♪つぶせ!こわせ!破壊せよ!!♪

今にも水木のアニキのテーマ曲が流れてきそうな、竹芝ふ頭でのショット!
渋いねえww

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孤独のヒーローにはやっぱり海辺が似合う。。。

江の島をバックに♪

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「ふふふ、避暑地の夏も俺には涼やかな風の音色しか聞こえちゃあこないぜ!」

 そういえば「軽井沢シンドローム」のたがみよしひさ先生もキカイダーお好きだったらしいですな。

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廃デパートのエスカレーターをバックに

悪のアウトローはどこをバックにも映えますな♪

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江ノ電は鎌倉高校前駅をバックに

…さすがにちと違和感がww

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「喜多方ラーメン坂内食堂か…都内じゃ随分減っちまったなぁ…」

ラーメン食えるんスか、サブローのアニキ?

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赤レンガ倉庫街をバックに

そうッスよ、こうでなくちゃ!

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井の頭線をバックに。。。

「チャドクガだぁ?関係ねえな、キカイダーに比べりゃ毛虫なんぞ屁でもねえぜ!」

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シメは夕暮れのビル街をバックに♪

 皆さん、クールでドライな今の世の中、ハカイダーにならってめげることなく、肩で風切って乗り越えていきましょうね(*^-^*)