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近日、この手のコラばっかでスミマセン!
upしやすいんですわ…ストックがあるから(-_-;)
 
 
 旧ユージン社のSRシリーズ「スペクトルマン」から、ゴリ博士軍人ラー(と、おまけ)です。
 本編は「帰ってきたウルトラマン」に先駆けて、第二次怪獣ブームの先鞭を打ったことと、オイルショックを目前に当時の第一の問題となっていた公害批判を強く打ち出していたこと、タイトルが三回変わった事で著名的ですが、世代でない主任はtvkでの再放送でしか視聴した事がないんだよなあ…。
 ヒーローのスペクトルマンも、今見ると過ぎるほどに地味な印象だし(フィギュアはパイロット版のエレメントマン共々所持していますが、敢えて今回は出しません)。
 
 でも、話はよく出来ていて、大人になった今見直しても、丁寧かつ真面目にスタッフ&キャストが一丸となって製作に当たり、質の高い結果をもたらしている事はひしひしと感じさせられます。
 ソフトを買いたいほど、思い入れが深いわけじゃないけれど、再放送があったら改めて一話からしっかり見直して、衝撃の最終回までの流れをじっくり味わいたいな。
 
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 ゴリ博士は、地球人が公害によって自ら母星を汚しまくっている体たらくを目の当たりにし、「ならば、私が彼らに代わってこの星を支配する地位にあっても、何の問題もあるまい」と、その公害の各種素材を怪獣へと仕立て上げては破壊&侵略活動に当たるのですが、この画像のクルマニクラスは彼の「作品」に非ず。
 交通事故に遭った少年の生霊がおもちゃの怪獣に宿って巨大化し、自身を瀕死の重傷に追いやった犯人を捜して彷徨い、大混乱を巻き起こすと言う、まあ「ウルトラマン」第20話「恐怖のルート87」の高原竜ヒドラや、「ウルトラマン80」第44話「激ファイト! 80VSウルトラセブン」の怨念セブンなんかと同様のシチュに当たる怪獣です。
 一般公募によるファンの子供達のデザインの中から優秀作として採用されたものが、その後幾分かのアレンジを加味されて産声を上げたものですが、信号機やタイヤの轍、横断歩道などが取り入れられた造形は、積極的に交通事故、と言う、これまた一種の「公害」を皮肉っていてGOOD。
 同エピソードに登場するバロンザウルスに並んで、主任のお気に入りの怪獣です。
 
 しかし…まあ、最近のピープロは何やってんだか。
 「クロ高」の映画にゴリとラーが特別出演した程度ならまだ許せるとして、ライオン丸とかザボーガー下品なギャグ路線にリメイクしているのは、それこそスペクトルマンEDの歌詞三番じゃないけど身震いするほど腹が立つ
 
 確かにこの時代の作品は、今の二十代以下の人達が見たらあまりに古臭くて、ネタ的にしか思えない部分の方が大きいかもしれないけど、当時のスタッフ陣は極めて真剣に、かつ熱意をこめて製作に当たっていたのだし、そこにおふざけなどひとかけらもなかった筈。
 それを「今の時代に置き換えたら笑える」部分だけクローズアップして、本来のメッセージ性をゴミ箱にぶち込むのってどういう了見ですかね?
 
 風の噂じゃ次は「タイガーセブン」をリメイクするらしいとか、だけど…。
 勘弁してくれよ…本放送時の視聴率は最悪だったらしいけど、ピープロ作品の中で個人的、一番のお気に入りでDVD-BOXまで購入したシリーズなんだから