「それでは参りましょう。マンデー…」

「セレクション!」


月曜日のすぽると、「マンデーフットボール」の名物解説者にして、フジテレビサッカー中継の名物解説者である風間八宏さんの、Jリーグディビジョン1、川崎フロンターレ監督就任が正式に発表された。

という事で、フジテレビの解説者から卒業という形になる。


1998年、中田英寿がセリエAデビューを果たしたシーズンからフジテレビの解説者に就任。

フジテレビサッカー中継の名物アナウンサー、「マルカトーレ青嶋」こと青嶋達也アナウンサーとの名コンビぶりが印象に残ってる方も多いかと思います。

そして2001年から始まった「すぽると」の月曜名物コーナー「マンデーフットボール」でも解説を担当。

常に冷静に、世界のトッププレーヤーのどういったプレーが凄いのか、トップチームのサッカーの質がどれだけ高いのかを、パスの受け方、スピードの変化、オフザボールの効果、ドリブルで仕掛けた事による相手ディフェンスへの影響、周りの味方への影響を交えて細かく解説してくれた。

だから風間さんの解説を通じて、サッカーをより深く見られるようになった方も多いのではないかと思う。


俺自身も、風間さんの解説から学ぶ事は本当に多かったけど、特に風間さんの解説を通じて強く意識して見るようになったのは

「止める、蹴る」

の基本技術。

相手を外す為のトラップ。前へプレーする為にどういう体勢でボールを受けるべきか。状況に応じたパススピードの変化、それを如何に正確に出すか。

そういった「止める、蹴る」の基本技術の大切さというのは常に風間さんが解説で、特にバルセロナの試合を解説するときに話してた事だから、自然と強く意識して見るようになった。

まあそれをサッカーやってた時に、意識的に実践できれば良かったんだけどね(^-^;

だから日本のサッカーファンにとって、風間八宏という人の影響力って物凄いものだったと思う。

そんな風間さんが監督に就任すると言うのがとても楽しみではあるんだけど、寂しくもある。

まあ、風間さんは日本のサッカー界では最も「世界基準」を意識されてる方なので、現在低迷してるフロンターレを上昇させてくれるのではないかと個人的には信じているし、フロンターレのサッカーの質をより高めてくれるはずだ。


風間さんの初陣は、森保一監督率いる古巣サンフレッチェ広島とのホームゲーム。

かつてバクスター監督率いるサンフレッチェの中盤を共に支え94年のJリーグ1stステージ優勝の原動力となった風間さんと森保さんのダブルボランチが監督としていきなり対戦するというのは感慨深い。

風間新体制となるフロンターレがどんなサッカーを見せるか、28日の等々力でベールが剥がれる。