今朝のウルグアイVSオランダの一戦で、オランダが決して良い内容とは言えないながらも2-3で勝ちきり決勝進出。


そのオランダと決勝で対戦する相手が決まる、セミファイナルもうひとつの試合がドイツとスペインの一戦だ。


ドイツとスペインの対戦と言えば、記憶の新しい所では、EURO2008のファイナルでの対戦を思い出すファンの方々が多いことだろう。


EURO2008のファイナルでは、スペインが、カプデビラ→セナ→シャビと、ショートパスで繋いで、最後シャビのスルーパスに抜け出したトーレスが絶妙なチップキックでゴール逆スミに流し込んだ1点で勝利し、11大会ぶり2回目のヨーロッパチャンピオンに輝いた。


セルヒオ・ラモスが、かつてセビリアのカンテラで共にプレーした亡き盟友アントニオ・プエルタの顔写真プリント入りTシャツを着て、亡きプエルタに勝利を捧げたシーンを記憶している方々もいらっしゃることだろう。


歓喜と感動がウィーンの夜を包んだ、2008年6月29日。



あれから2年、WCという大舞台のセミファイナルでドイツとスペインは再び相交える。


今大会、決勝Tでイングランド、アルゼンチンといった列強国を、鋭い高精度のカウンターで粉砕してきたドイツ。


しかし縦への攻撃を意識したシンプルなサッカーを志向するイングランドや、


個人が先に来るアルゼンチンとはまたタイプが違い、ボールと人の動きで相手を崩してくるスペイン相手に、果たして同じように粉砕できるかどうか。


ドイツとして大事なのは


どこでボールを奪うのか


という事だと思うな。


どこで、誰に狙いを定めてボールを奪い、鋭いカウンターに繋げていくか・・・という所がカギになるか。



一方のスペインは、今大会、初戦のスイス戦こそカウンター一発で敗れたがポゼッションで相手を貼り付けにする、スペインのスタイルで以降は勝利してきた。


ただ、選手個々のボールの収まりが今大会悪いのが気になる。


そしてCFのトーレスが右膝の手術明けから2~3ヶ月しか経ってない影響か、凡庸なプレーに終始してしまっているのが最大の不安要素。


ポルトガル戦然り、パラグアイ戦然り、トーレスをベンチに下げてから攻撃にリズムが出始めてしまったのはまた皮肉な話。


EURO2008ファイナルでドイツ相手に決勝ゴールを決めた男は、もしかしたら今日はスタメンではないかもしれない。


というか個人的にも、トーレスを頭から使うよりは右のエストレーモにシルバを起用するのがベストかなとは思っている。


ただ、もしかすると指揮官のデル・ボスケの中で、シルバをスタメン起用して、ビジャの1トップで臨んだスイス戦敗戦の悪いイメージが残っているとしたら、やはりトーレスの起用に拘ってしまうのかもしれない。


もしくはビジャの1トップで中盤にセスクを入れるっていうのはあるかもしれない。


スペインのカギはまさしく


トーレスの取捨選択


に尽きるかな。


デル・ボスケはどのような決断を下すのか!?



全世界が注目するEURO2008のリマッチ。


高精度のカウンターでドイツが無敵艦隊を沈めるか!?


スペインのスペクタクルが再びゲルマン魂を呑み込むか!?


必見です!!


【放送日程】

・地上波

7/8(木)3:00~日本テレビ系

解説:城 彰二さん(WOWOWのリーガで解説担当。自身もスペインでプレー経験あり)

実況:鈴木 健アナ(実況がクドイ)


・スカパー

7/8(木)2:55~ch.191、181、799

現地解説:野々村芳和さん

現地実況:野村明弘アナ


・BS

7/8(木)8:00~BS1

解説:早野宏史さん(今大会はややダジャレ不発&自重気味か)

実況:野地俊二アナ(決勝の実況も担当予定)