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法隆寺に見る贅沢な仕様
諸徳宗総本山
中門東回廊より金堂正面を写したものです。
国宝指定(平成5年世界遺産)
左手には『五重塔』
奥には『講堂』
手前左には『中門』『一塔一金堂式加藍』
金堂正面の大扉
上部には格子があります。
少し引いたアングル写真です。
一般の木製建具との違いが判りますか?
扉が1本の木から作られているのです。
格子部を上から見下ろしたものです。
格子の付け根に注目!
1枚の板から削り出されていることが判ります。
法隆寺の回廊部分に設けられている『格子』です。
回廊には、加工された角材が掘込みに合わせて
組み込まれています。
【 編集後記 】
奈良法隆寺は、修学旅行で1度は行ったことがある。
そんな郷愁にも似た何処か懐かしいイメージをお持ちではないでしょうか?或いは『世界最古の木造建築』として、皆さんもよくご存じだと思います。
世界遺産、国宝等々多くの指定を受けていますが、今回はその中でも特に『国宝・金堂』に見る『超贅沢』な仕事をご紹介します。
2枚目に掲載した『金堂正面扉』の写真を見てください。
『格子』にご注目ください。そもそも、この両開きの扉は1枚仕上げです。つまりこの扉は、1本の木からとった「1枚板」からしか作ることができません。それだけではないのです。『格子部』の写真を見てください。
なんと、1枚の木から各格子を削り出しているのです。
因みに,5枚目に回廊部分の格子の写真を掲載していますので、比較してみてください。
写真・文責 児玉 博文
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