説明の面倒なお話に行く前に、ここらで各種確率についてまとめておきましょう。
まずはBIGの確率。
判定用データ(16進数)と当選確率を併記してあります。
判定分母は8192です。
続いてはREGの確率。
BIG判定で使用する判定用数値、REG判定で使用する判定用数値、そして小役判定で使用する判定用数値。
これらは共通して乱数Aをそのまま用いたり加工に利用したりしていますが、それぞれで使われる乱数Aの値は同じ値とは限りませんし、もし同じだったとしてもそれぞれの判定で使用する判定用数値が同じになるとは限りません。
たまたま判定用数値が同じになることはあり得ますが、判定するたびに新しい判定用数値を使っているとみなして良いと思います。
ただし、それならそれでまた別の問題があります。
REGの判定が行われるのはBIGの判定にハズれていることが前提になりますから、REGの当選確率は、BIGの判定にハズれる確率とREG判定そのものの確率を掛け合わせる必要があるのです。
でも、そのあたりを正確にやろうとすると判定分母が二乗三乗四乗と膨れ上がって計算がややこしくなるので、ここではそこまで突き詰めてはいきません。
上記のREG確率はREGの判定そのものの確率であって、正確なREGの当選確率はそれよりもほんの少しだけ低くなります。
これは小役判定にも当てはまります。
小役判定を行う前提条件はBIG、REGいずれの判定にもハズれていることです。
以下に載せる確率は小役判定そのものの確率で、実際の各小役の当選確率はやはり載せたものよりほんのちょっぴり低くなります。
では、改めて小役の確率。
リノの小役確率を語る時に、よく「高確率状態では。。。」とか「低確率状態の時は。。。」とか出てきますし、某大図鑑によれば毎プレイ小役確率の切り替え抽選が行われるらしいですが、そもそもそんな状態はありません。
切り替えではなく、振り分けです。
一次判定で抽選確率の振り分けをしたうえで二次判定で当たりハズレを抽選します。
抽選確率に高低はたしかにありますが、各小役の確率がプレイごとに変わるわけではありません。
BIG、REGの判定にハズれることが小役判定の前提条件でしたから、ボーナスの当選確率が低いほど実際の当選確率が高くはなっていきます。
でも確率自体は毎プレイ同じなのです。
上の表で判定用データを載せていますが、あくまでも判定用のデータであって、判定分子ではありません。
判定用データを判定分子と勘違いすると、小役①<小役②<小役③<小役④、と判定が進むほど机上では確率が高くなってしまいます(参考資料:某大図鑑)。
ノーマルを語るうえではベット数別の小役期待値はどうでもいいことなので、
1ベットの期待値が実は。。。なんてことは言わないでおこうと思う。
それではボーナス成立中の小役確率。
BIG成立中。
REG成立中。
ボーナス成立中においては、ボーナス判定が行われませんから、表の確率がそのまま実際の当選確率となります。
小役①(コイン)を確率通りに引いてちゃんと揃えることができれば、出玉は無限に増えていくことでしょう。
役判定のところでもお話しましたが、小役④の判定用データは00(0)です。
具体的な判定方法は、乱数Dの値(判定用数値)から判定用データの値をマイナスして、00(0)未満の負数になれば小役④に当たりになります。
しかしながら、00(0)を引いて負数になる値は存在しないので、小役④に当選することはありえないのです。
【其の13に続く】