127.世界はひとつという妄想
分立によって均衡が成立し、融合によって戦争になる.異種の物質を混ぜ合わせると発熱したり爆発したりするという化学反応に似ている.
異なる人種が一つの国に棲み分けて静穏な事例が地球上に存在しない.
アメリカの人種的平等の名のもとによる分裂と衰弱、中東における際限のない宗教的分裂、中東においてイスラエルとアラブの対立も解決の見通しが立たない.アフリカにおける種族間の怨恨と紛争、スーダンでの人種的分裂(アラブ対黒人)、ヨーロッパは移民問題に伴う軋轢が顕在化しつつあり、チャイナではウィグル・モンゴル・チベットに対する漢族による人種クレンジングが進行している.ロシアにおけるユダヤ人に対する迫害とそれからのブローバック(逆噴射)、ロシアはまた中国からの人口膨張圧力という不安が存在する.バルカンにおいてはセルビア人とクロアチア人とイスラム教徒との間で起きた凄惨な紛争に対してNATOの強制的軍事介入により棲み分けが行われて今は形の上だけの小康が維持されている.
東南アジアにおける少数民族紛争と宗教紛争.等々、人種的な平等共存という我々の強迫観念に対しては、常に自然の法則がこれを裏切ってきている.
主たる原因は
・土地と資源の逼迫
・人種間の強欲・盲目的な膨張欲
・人種間の生理的な相互嫌悪
・人種間の相互不信
・宗教上の化学反応
・理由のない闘争本能
・怨恨
などであるが、自制による解決が困難である.何となれば自制すれば自制したほうが食い殺されるという意地の悪い構造が存在しているからである