33.核対非核の場合~

通常戦争に於いて非核国が勝ちそうになれば、負けかけた核保有国は、どの時点において核を使うかという判断が難しいが、いずれは核を使うであろう。(そうでなければ、一体何のために核を持っているのであるかという事が分らなくなる。)

勿論、それは核保有国にとって非常に体面の悪い話ではあるが。

確実に言える事は「核保有国が非核国との通常戦争において完敗しきるまで黙っているということは絶対にないであろう」という事である。

(注)~(ベトナム戦争におけるアメリカの敗北は、アメリカの国としての降参を示してはいない。

アメリカはベトナムにおいて介入戦争をしたのであり、アメリカは本土にまで攻め込まれてはいない。そのためにアメリカはベトナムで核を使う必要がなかったのである)

したがって、非核国は核保有国に対して常に腰が引けていて、紛争や揉め事に関して、例え非核国のほうに理があったとしても核保有国に対して自己主張をもって押し切る事ができない。

局地戦をする場合でも、ここでもう無差別全面戦争の懸念(イメージ)が出て来ていて、核保有国は強気になって局地戦に臨み得るのだが、非核国のほうはどうしても怖いという気持ちがあって腰が引けるであろう。

それ故に、非核国は結局譲歩してしまうか、予め譲歩の形を決めておいて事に臨むであろう。

堂々と四つに組んで非核限定戦争をしましょうなどと呼びかけても無駄である。

核保有国が非核保有国に対して先制核攻撃をするということは許されないであろう。そして非常にそれは恥ずべき事でもある。しかし、実際にそういう事が起きた場合、その核保有国が全世界からどのような報復を受けるのであるかという具体的な予測はつかない。