暴力との訣別
10.暴力を捨てられるか
ここまでの記述にも拘らず、国家間暴力を自己目的化しようとする意図を持ってはいない。
暴力の準備と行使(又は行使の予兆)を誘導する紛争と交渉がこの現世において存在し続けることが暴力存在の前提である。そこで以下において暴力抜きでやって行けるような状態を暴力の助けを一切借りないで作り出せるものか否か。そうすることが出来たとして、暴力の担保なしでその状態を永久に保つことが出来るのか。そのためにはどのような条件と方法と心構えが必要であるのか。そして条件の成就と方法の可能性と心構えの実現性が本当にありうるのか否か。ありうるとして果たしてそれが私達に幸福を齎しうるものであるのか否か、などについて検査し、我々が本当に国家間暴力に対して別れを告げることがどういうことなのであるかを示すことにする。