3-10.地球市民国家制の試み
イ.合意により、又は強制によって全国家が国家暴力を自主的に廃棄し、又は強制的に廃棄させられる。そしてピストルと刀を持つ世界警察に国家内取り締まり暴力の役割を委任する。
残る総ての地球市民は丸腰になる。地球法(勿論国内法だ)を作らねばならずこのため地球議会を召集しなければならない。この際にどの国に何匹分議席を用意すべきであるかを巡って醜い物争いが起きる。しかし一人一人が単調無色な地球市民であり、差別とか混血とか、その概念自体が人々の心の中で消え失せていれば面倒がない。それでも刑法の罰の中に火あぶりの刑や蒸し焼きの刑は絶対残せなどという恐ろしい議員さんがまだ居たりすると厄介なもんだ。国境がないから住民票の転出入届けをすればどこへでも引っ越せる。そのため、貧乏な国、いや違う貧乏な地方の人民はいつでも簡単に逃亡の民なれるから昔のようにこの国に踏みとどまってこの国を何とかしょうなどというド根性は大昔の笑い話になってしまった。
しかし心配なのは地球警察が天下の暴力を唯一独占していることで、そのために我侭になって暴れだすんじゃないかと、それが気に懸かるなんてもんじゃない必ずそうなる。
それを防ぐために昔の軍隊にあった憲兵制度を導入しなくてはならない。(第二警察だ)
しかしそうすると今度はこの第二警察が偉すぎて威張り始めるから、こいつらをコントロールするために第三警察を・・・とこの連鎖が永遠に打ち続いて結局、地球市民全員がピストルを持った警察官と化す。するてぇと今度はこれを取り締まるために機関銃警察隊を設置しなくてはならない。そうなると今度はまたピストル隊と同じような過程が馬鹿面をして繰り返されるから最後にはどうなるかというと、地球市民一人一人が夫々携帯用核鉄砲、細菌入り毒饅頭、携帯用毒ガス噴射機、携帯用地雷など凶器一式を保有し合う平等理想社会が到来するであろう事はまさに歴史の必然である。
(注)~自由主義体制国家において軍隊が威張りださないでいるがその理由は何か
その理由は次のようなものだ。
a.軍が威張りだすと外国からの非難が出 てくるから威張ることが出来ない
b.軍が威張りだすと経済が弱くなり、国 全体が弱体化するから、そこに付け込もうとする国が出てくるから威張ることができない。
(逆に言えば、自由主義体制国家とはそのことをしっかりと認識している国家である)
c.軍自体が自由性のよさを分かっている
d.軍国主義管理体制になれば経済が崩壊 するということは皆知っている
e軍隊が1つの政治権力意思を持って統一できない
ピストル世界警察を作る以前にまず一切の既存軍備を一箇所に集めて廃棄しなければならない。
しかし中には毒ミサイルだの核弾頭を隠している国がいて、供出して来ないかも知れない。ヤイ出せと言った途端に原爆を撃ってくると大変だから査察団は無敵の大軍を備えて査察に行かなければならない。しかし無敵大軍備をどの国がどれだけ費用負担するかについて酷く、そして醜く揉めるであろう。この物争いを平定する為に、やはり何と言っても超無敵な軍隊を差し向けねばならんが、さてこの超無敵な軍隊の調達にかかわる国別負担割合に関して、又しても麗しくも醜悪なる譲り合いの争いが勃発して・・・と際限のない苦悩は打ち続くのである。
ロ.国際化と称して外国人労働者を無制約に受入れ、人種混住に導くという一見美しい、しかし、偽善的な考えがある。
しかし基本的には一つの純血による支配が正しいという真理が、水流の深いところで自然界の本質を指示している。このことに度を超えて背き過ぎれば、自然法則に対する反逆の報いが、回復不可能な異種炎症と、人種の衰弱とがやってくるであろう。
人種移動と混血化は、自称先進国の人々が3k(きつい、汚い、危険な仕事)業種を嫌がっているのであるから自業自得の結果である。しかも3k業種従事者などに高給を払うと、(勿論私もそうだが、この本の読者諸君御自身がそうであるように)大抵は三日に一日くらいしか働こうとしない人達が殆どであるから、結局、3k業種は低賃金、殺さず生かさずの生殺し法則の適用が余儀なくされるのである。
ハ.核不拡散体制
a.既得権者(米、ロ、中、英、仏)が連合して、核兵力配分権力を樹立して彼らの既得権を真理にまで昇華させようという試みだ。
b.核不拡散条約(NPT)の主旨
a).NPT精神を世界に公布する。
b).NPT精神に違背し、又は違背しよう と試みる国に対しては、支配権力連合国とそれへの提灯持ち国とが協同してこれを征伐する。但し核五カ国が必要止むを得ないものと認めた場合、又は儲けになると認めた国の核武装化に対する場合には、この限りではない。
例1.中国、ロシア→北朝鮮、イラン、インド、パキスタンなどへの、核密輸出政策ル-トの存在。
例2.パキスタンは秘密で核弾頭を開発して、その技術をイランや北朝鮮に輸出したが、アメリカはアフガニスタンのタリバン征伐に協力してもらうために、アフガニスタンの隣国であるパキスタンの無断核開発を黙認=公認してしまった
例3.イスラエルはアメリカの与える援助によって蓄積した武器に物を言わせてパレスチナ人の居住地域に入植を拡大し、更には核武装を実行し、必要と判断する時にはためらうことなく核兵器を使用すると公言している。このイスラエルの核武装にはアメリカが見ぬ振りをして許した。
c).アメリカは核疑惑国イラクに対しては途中で腰が砕けてしまった。
北朝鮮核疑惑に対してはクリントンが懐柔策を取ってしまったので、それからのアメリカは、北朝鮮によって急所に食い付かれたままだ。
(アメリカは北朝鮮をこのとき本当に征伐しようとしたのだが、日本の支援体制の腰が引けていたことと、韓国が反対をしたため止めてしまったのである)
その後始末の仕事はブッシュが背負わされている。
d).アメリカが核拡散に神経を尖らせている理由のうちの一つはこうだ。
核拡散が進むとアメリカが通常兵器レベルの戦争をする為の相手が減ってゆくからである。
実際、核保有国間で通常戦争をするといつでも核の応酬へとエスカレ-トする懸念が作用してしまうために、核保有国間では通常戦争も抑制的になって行くであろう。核保有国の仕掛ける通常戦争に対する抑止力のうち最大のものはやはり核なのである。
アメリカは日本との戦争で軍隊が殺しあう戦争に東京空襲や原爆使用により、民間人無差別殺戮を導入した.アメリカはどのような言い訳をしても罪と恥の意識を決して棄てきれない.
そしてアメリカは日本の復讐を内心脅えている.それはアメリカが日本に対して、自分自身を鏡のように映し出しているのである.
e).アメリカの核拡散防止についての気持ちには二つの種類があり、そのいずれもが夫々の真実をもっている。
ⅰ.この悪魔的な暴力を独占したい
ⅱ.この悪魔の暴力手段が拡散することを 本当に心配している
(注:オサマ・ビンラィデンは、アルカイダの理論的な支柱であるシャイフ・アルファハドというサウジアラビア人聖職者による、「異教徒に対する大量破壊兵器使用の法的地位に関する論文」によって、アメリカに対する毒ガスや小型戦術核を使うテロを実行する保障を獲得している。その中にはこうある。
「ムハンマドが攻撃を許可したのは、攻撃者の意図が女性や子供を害することにはなかったからである。・・・したがって、ジハード(聖戦)を戦うものが異教徒の悪を退治するために、大量破壊兵器による夜間攻撃しか方法がないと証明できる場合には、そうしてもよい。それによって異教徒が全滅してもだ・・・」)
(参考「帝国の傲慢」~マイケル・ショワー~2005.3.7日経BP社~松波俊二郎訳)
あらゆる武器・兵器は卑劣な悪魔性を持つ。
しかし核が持つ悪魔性は別格であり異次元のものである。
そしてこの異次元の邪悪な力に惹きつけられて、さらにはこの邪悪な暴力に対する不安と恐怖に対抗するために、まさにその為に、人々は核暴力所有の衝動へと駆り立てられる。この駆り立てる力は人間が地球上に生息する限り永久的なものである。
アメリカは核暴力によるジェノサイドテロを実行した経験を持つ最初で(そして、うまくゆけば最後の)国であるが,こう考えているに違いない。
-我々だけが理性的である。故に我々だけが核を独占している必要があり、核が世界中に拡散する事は絶望的に危険である。-
おそらく(ロシアと中国については判らぬが、)イギリスもフランスも似たような考えなのである。だが一番本気で心配をしているのはアメリカ丈だ。
f).しかし、アメリカは自国の絶対圧倒的な核優勢を前提としてではあるが、核拡散に対する別な反応を示す側面がある。それは、
イ.お気に入りの核はokとする
ロ.核開発を日頃から抑圧し、世界の非核保有国に対して核開発に関する罪の意識を植え付けておけば、アメリカの気に食わない奴をいじめる理由が一つ増えて便利であると共に、そいつが愛い奴に変身するというアメリカの条件~即ち、アメリカによる核保有への事後許容の値段が釣り上る~という計算もあるものと思われる。だがアメリカのこのような卑劣な二枚舌外交は世界のアメリカに対する信頼とアメリカの権威を貶め、結局核は全世界に拡散するであろう。
(アメリカはイランや北朝鮮を欲しがっているがゆえに、北やイランの核を問題にしているという一面がある。そして、君達がお気に入りにさえなってくれれば核を許そうではないかと密かに言いたがっている。イランに対して、お気に入りである条件は
❦対米石油利権許容と
❦イスラエルに対するイランからの安全保証がある
北朝鮮に対するお気に入りである条件は、
❦地下資源(モリブデンなどの希少金属資源)への権利供与
❦アメリカ資本に対する市場開放
❦北朝鮮が(アメリカとの暗黙の相互了承のもとで)海中落下式人工衛星式ミサイルをぶっ放す→日本が怯えてアメリカに縋り、貢ぎ続ける。→同時に日本は、大して役に立ちそうにもないミサイルデフェンステクノロジーをアメリカからどしどし買ってくれるであろうという読み
などである。
しかし、日本にとって、北朝鮮がアメリカと親和すること自体、日本国民の北朝鮮による拉致事件さえ解決されればそんなに不愉快なものではない。
だが支那にとって、北朝鮮とアメリカが親和するということは、これは悪夢である