問題34.理想形が実現したことはなかったし、これからもあり得ないであろう、その理由

ⅰ.に関して、純侵略性に関する判定が困難である

ⅱ.に関しても、その軍事的冒険に関わる正邪損得の判定に際して、感情的問題、力関係、打算などが介入するであろう

ⅲ.に関して、軍事同盟に絶対はないと云うことから、密かに同盟国に対する軍事的な備え(諜報をすることや、テクノロジーを隠匿することなど)は、するのが常識である

ⅳ.に関しては、これは実行することによる経済的な利益を犠牲に供するほどの強固な同盟関係が永続するか否か疑わしい

ⅴ.に関して、戦力や経済力その他の強弱によって必然力の上下関係(=同盟から受け取るメリットの大小に起因する支配関係、恩義関係)が存在するので完全に対等な二国間、又は数国間の関係というものは有り得ない

問題35.イ-本当の正義が抑止の必要条件であることの意味を明らかにせよ

問題35.ロ-次のような前提の下で、核戦争のシミュレーションをせよ

a.

A国の核破壊力を100、

B国の核破壊力を60とする。

勿論、核破壊力は単純な核弾頭保有数によって算出されるものではなく、偵察力、諸周辺技術のレベルなどをも含む、もっと総合的なものである。

b.

両国の最高指揮官は正常な精神を最後まで保持する

両国の最高指揮官はその最高決定権力を最後まで保持する(死なない)

c.

ありえないことかも知れぬが、両国は通常局地紛争を亢進させて、全面通常戦争状態に入ってしまった(普通、核大国間の戦争はいきなり核対核の直接的対決にいってしまうものである)

イ~色々なまがい物の正義が存在する。

「紛争の数×2」という数の正義が存在しているのだが、真の正義は少ない。故に本当の正義が何であるかという一元的な追求と併せ、正義は相対的に配分されなければならない。そうすることによって核の恫喝と暴発への衝動が抑止されるであろう。

問題35.ロ~

1.

先ず、敵国の核戦力装備を通常戦力によって破壊しなければならない。しかし、あまりそれがうまく行過ぎると敵の怒りと焦りを呼び、敵が核暴発をするかもしれない。勿論、それに対して(A国においては)十分な報復核力はある。

だが、核先制攻撃を受けたときの惨劇の責任は、仮に取りたくても取りようがない。

敵国の最高指揮機能・意思決定機能を破壊したい。

そのためには限定戦術的地下攻撃核爆弾の使用も辞さない。しかし、この場合、誤爆の発生は必至であり、その場合核による無差別殺戮実施国という永遠の道徳的断罪と永遠の道徳的腐敗が暗黒の口をあけて待っている。

その上、限定戦術的地下攻撃核爆弾の使用は、それをきっかけにして、たちまちにして無差別核戦争に拡張する可能性が極めて大きい。

したがって限定戦術的地下攻撃核爆弾の使用は見合わされる。

(注意;大体限定戦術的地下攻撃核爆弾を使用できる状態では、敵国本土上空の制空権を握ってしまっているものと思われる。だから、そのときに及んで戦術核まで使って敵の頭脳中枢を破壊する必要などはそんなにはないかもしれない)

2.イ

このような事情の下、通常戦争が進行し、B国が敗北しかかったとき、

B国の最高指揮官(達)は考える。敗戦を選ぶか、先に核攻撃を敢行して両国の国民を大量に殺戮しあうか。その密かな誘惑と衝動は決して弱くはない。

同様に国民達の反応もまた予想しがたいものがある。

(実際その時になってみないと分からないことが多すぎるのだ)

負けそうに成ったのであるから、先に核に手を出すことが正当視されるのであろうか。

それは自分達を含む国際正義がこの戦争をどのように解釈しているか否かにも左右される。

仮に降伏した場合、国民は自分達を含む国際社会において腰抜け、恥辱者とみなされるであろうか?

それともこれは理性の勝利であるのか?

その場合、相手国の指導者達は我々をどのように処遇し、我々の名誉と主権とをどのように尊重し、又は貶めるのであるか?

2.ロ

このような事情の下、通常戦争が進行し、A国が敗北しかかったとき、

核大国の降伏は、核戦争において敗れたとき以外にはありえない。(そのための核大国であるのだ)

したがってA国の指揮官はB国に対して先に全面核攻撃を開始しなければならない

したがってB国の指導者達はこの戦争の手加減をし始めると共に、A国に対してA国の名誉を失わない程度の妥協的・融和的な終戦条件を提示するであろう。

A国の人達は果たしてこれを受け入れるであろうか?それはA国の人達が自分で決めることだ。

(注意;このシミュレーションは権力の正常心を仮定したが、仮に権力が正常でないとした場合のシミュレーションは、この回答で示したシミュレーションにおける権力の正常な諸反応に対して、ちょうど逆の反応を考えて展開すればよい)

問題36.

軍事独裁国→軍が好戦的

民主国→シビリアンが好戦的

である理由

シビリアンは往々にして素人に刃物という好戦性を持つ。暴力の真実を知らないシビリアンが空想や野心、無知、観念、功名心、政争や権力争いなどという動機から戦争をしたがる。軍事独裁国に於いては往々に軍が好戦的である理由は、軍がシビリアンを兼任していることに着目するならば自明である。

問題37.戦争は、大統領同士間の籤引によって勝敗をきめるものとした場合どうなるか?

次のような必然的展開が予測される。

籤で負けた方が必ずこう言う。

イ.籤引方式で試してみようとは言ったが、その結果に服従すると言った覚えはねぇ

ロ.(領土戦争に於いて、)

戦には負けたが、負ければ領土を譲ると言った覚えはねぇ

ハ.籤引も一回くらいでは実力が分らんから三本勝負で来い

(三回通しで負けると)

まだまだ、降参するつもりはねぇぞ、今度は七本勝負で来い・・・と際限がなく永久に打ち続く

上記のような展開に鑑みて、籤で負けたほうを征伐するための国連軍懲罰隊を設置しなければならない。そうするとやはり昔なつかしの本格戦争が始まることになるであろう。