2.アメリカの軍事基地運営方法
a.いかなる国も総てそうであるのだが、アメリカもまた、「自分の戦争」以外の戦争は行わない。
例:
★朝鮮戦争とベトナム戦争:アメリカの、国内権力力学上の動因と、対ソ連国際権力闘争上の動因が二つの主要な原因である
★ボスニア戦争に対する介入:NATOの権力維持のために介入したが、自分の戦争ではないから、自国兵士を犠牲にすることはできないので、爆撃滅多打ちを採用した。
パイロットの損傷を避けるために超高空爆撃を行い、ピンポイント爆撃とは程遠い民間施設への誤爆が頻発した。
★イラク戦争とアフガニスタン戦争:イラクに対してはイスラエル防衛のためであるとともに、イラクにも米軍基地を恒久的に設置したい(これは未達、しかし、この戦争を理由にサウジアラビア、クエート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連合、イエメン、オマーンのアメリカ軍事基地が拡大され、あるいは新設された)
アフガニスタンに対しては中央アジアへの軍事駐留基地敷設とカスピ海の石油と天然ガスパイプライン(カスピ海-アフガン縦断-パキスタン-インド洋)敷設が目的である。
b.アメリカが自分の戦争をした後の軍事基地運営方法(基本姿勢)
★アメリカ軍はあくまで自国が必要としないような、自分のための戦争以外の実戦をしたくはなく、この場合にはあくまで実戦に対する抑止力に止まりたい。
抑止力であるためには局地戦争の可能性があることが必要であり、しかもその可能性は実際の局地戦争が起きそうでいて中々起きないと言う程度の可能性であれば最もよい。
アメリカは基地抑止力による帝國の権力とドルへの信任、そして、基地の経済的な貢献(既述)を保守拡大するために駐留を展開しているのであるから当然実戦は避けたい。実戦が発生したということ自体が抑止力の破綻であり体面の瑕疵(傷、欠陥)である。
3.既得権益は、自然法則により、それ自体盲目的に膨張しようとする
・公表されている範囲内でのアメリカの外国基地の不断の膨張衝動はすでに記したとおりである。
アメリカ軍の世界展開自体アメリカの国際政治にとって巨大な権力であり、軍事基地経営と一体をなしている産業圏がアメリカ政治の有力な資金源である.