❖アメリカ軍事基地の世界展開(アメリカが日本の核武装を必要とするときがくる)
1.世界中に展開している米軍基地の効用
・アメリカにとって、米軍基地は兵器輸出促進アメリカ出張所である
自国の安全保障をアメリカの基地に拠っている国はやはり自前の兵器をアメリカのものと共通にしたいと思う。共同作戦やメンテナンス上それが最上である。
・サウジアラビアにおいて顕著であるように、それはアメリカの軍事的輸出と引き換えに当該被駐留国の資源(石油)を入手する有力な手段である。
・日本において顕著であるように、それはアメリカ軍維持運営経費の巨大な節約である(日本政府は思いやり予算と称してアメリカの対日本駐留軍に対して、米軍基地の土地賃借代金をはじめとする管理維持コストを大部分負担している)
・アメリカの世界駐留軍の総体がアメリカの軍事産業(それは単に兵器産業であるだけでなく、通信情報、衣服食料兵站、基地におけるゴルフ、映画、レストラン、リゾート、などの諸運営を含む)の主要な顧客である。しかも、それはアメリカの財政支出の巨大な一分野であるとともにアメリカの巨大な雇用対策でもあり、失業対策でもある。
・アメリカ軍の世界展開は帝國権力の基底であり、ドルが基軸通貨であることのもっとも主要な要因のひとつである。
アメリカは戦争のつど、勝利した時には戦争の対象国やその周辺国に基地を建設して継続経営する。理由は勿論紛争再発抑止のためであるという名目である。
(朝鮮戦争の後の韓国基地、イラク戦争の後の湾岸諸国基地、5回に及ぶイスラエル-中東戦争に際してのイスラエル基地、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争後におけるボスニア基地とコソボ自治州における基地、アフガニスタン戦争における中央アジアの基地)
・アメリカの軍事基地の存在が局地紛争に対する抑止力の役割を確かに果たしている。
だがどの国でも「自分の戦争」でない戦争はしたがらない。したがって、アメリカもまた自国の抑止力が「丁度よく」発揮されなければならない。
「丁度よく」とは、実際、にアメリカの抑止力が「アメリカの実戦参加によって試されない程度に抑止力である」という意味である。ここでアメリカは綱渡りをしている。
・アメリカの軍事基地の存在は、ドルが基軸通貨であることのひとつの有力な根拠である。アメリカはこの根拠により、ドルを好きなように印刷して世界中に支払う。