"過ちに対して自然が下す判定は死だ"

・一方的で虫のよい芝居の筋書き

ミッドウェイを占領→米軍において珊瑚海海戦で損傷したホーネットは修理に3カ月かかるから(実際は三日で直した)残るはいエンタープライズとヨークタウンしかないから、こちらは4隻で鎧袖一触と踏む.→米軍が出てくるまで網を張って待つ(専守防衛)

・いつ来るかわからぬ敵を待ってミッドウェイ海域を遊弋し、絶えず索敵機を放射し続けなければならないが、とても疲れる話だ.

しかもアメリカ軍はもう先回りをして待ち構えていたので先制攻撃を受けて惨敗した

・今の国会議員の猿どもが全員一致して金切り声で専守防衛という愚劣な合言葉を唱えているが、連合艦隊において先例があったわけだ

・歴史は繰り返す.田母神元航空幕僚長のような金銭詐欺官が最高幹部になれたという自衛隊の現状をみると、自衛隊もすでに旧海軍みたいに腐敗している可能性がある.


ミッドウェイ海戦

・この後山本は先が見え、もう駄目だという確信に蝕まれたので精神が鬱状態になりミッドウェイの前頃には同一人とは思われない無気力を示している.

連戦に次ぐ連戦で疲れきっていた劣勢なアメリカ機動艦隊が日本連合艦隊の心臓部に襲い掛かってこれを全滅させてしまった。そのうちの航空母艦ヨークタウンは5.8における珊瑚海海戦で大破していたにもかかわらず、要修理日数が90日という予定なのを、僅か三日間の突貫作業で戦列に復帰していたのであり、これは米太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツが直接に命令した結果である。

しかし、同じ珊瑚海海戦で同程度に大破していた日本海軍の空母翔鶴は復帰予定が三ヶ月であった。

そのために、日本海軍は、アメリカの航空母艦「ヨークタウン」が戦場から脱落し、残るのはあと一隻「エンタープライズ」だけであるから、直ぐにはミッドウェイに出て来られないであろうと決めてしまったかのようである。

だがニミッツは珊瑚海海戦で中破して帰国した空母ヨークタウンに技術者を連れて直接に乗り込み、自ら泥水を跳ね飛ばしながら調査し、技術者の助言によりヨークタウンを、戦闘に参加することが可能なぎりぎりの可能線上に至るまで持ってゆくための修理時間を三日とし、そうするよう命令した。

そして、造船所の作業員たちがその命令を不眠不休で実現した。これに対する山本は旗艦大和から一歩も出ず、規則正しく仕事をし、酒が飲めない体質であるため、夜になると決まって将棋に熱中した。(勿論、将棋などは人工的な単なる技芸であり、現実との接点は何もない。したがって将棋のお稽古自体完全な娯楽であり戦争の役には立たない)

日米対称表

日本

アメリカ

司令長官

・戦艦大和に篭り一歩も出ず

・芸者宛に手紙を書く

・夜は将棋をさす

・よく眠れず

・ヨークタウンに乗り込んで3日で修理を命令

珊瑚海海戦

・勝ち逃げ

・翔鶴の修理に3カ月

(珊瑚海海戦での損傷はヨークタウンと同程度)

――

・ヨークタウンの修理に3日

(珊瑚海海戦での損傷は翔鶴と同程度)

ミッドウェイ

・そのヨークタウンから発進した降下爆撃機17機により「赤城」「加賀」「蒼龍」が炎上沈没

・そのヨークタウンから発進した降下爆撃機17機が「赤城」「加賀」「蒼龍」撃沈の一翼を担った

意思疎通

山本と南雲との間の対話はゼロ

ニミッツとスプルーアンスは十分に打ち合わせ、標的と方法を共有した

ニミッツは後でこういっている。

「私はミッドウェイ戦の前も、ミッドウェイ戦が始まってからも考えることが多すぎてよく眠れなかった」しかし、山本は大和の日々の中で、致命的な二つの分裂-戦力のアリューシャンへの分割(後述)と作戦目的の分裂-が何か不吉なことを齎すのではないかという疑問には到達し得なかった

-米軍は、このミッドウェイ海戦で、向こう見ずともみえるほど勇敢であり、有能であり、そしてとてもタフであった。彼らは、作戦の表象が不統一な日本海軍が、その全艦船を挙げて、形式主義的な大名行列のようにして展開してきたところ、その心臓部を的確に捉えて襲い掛かった。

そして物量の日本海軍を精神力のアメリカ海軍が打ち負かしてしまった。

参考:山本が脱力したことを示す手紙

「あの身体で(注~肋膜炎で高熱、呼吸困難)精魂を傾けて会いに来てくれた千代子の帰る想いはどんなだったか・・・・私は国家のために最後のご奉公に精魂を傾けます。その上は万事を放擲して世の中から逃れてたった二人きりになりたいと思います。二十九日にはこちらも早朝出撃して、三週間ばかり洋上に全軍を指揮します。多分あまり面白いことはないと思いますが。今日は海軍記念日だからこれから峠だよ。アバよ。・・・幾たびかうつし絵に口づけしつつ幾たびか千代子と呼びつつけふも暮らしつ」

(注)文中、多分あまり面白いことはない」とあるのは、この間には米航空艦隊が出てこないだろうと思っているからである。

そして、山本五十六がこの作戦に対して気が向かなかったことは、愛人への手紙のトーンからも明らかであり、「山本はこの愚劣な作戦を敢て認容し、部下に丸投げをした」、と評されても仕方がない。

実際、この作戦は、「山本五十六が発案命令したものではなく、彼の参謀達が発案作成したもので、山本はこの作戦に反対だったのだが、せっかくの部下達の努力発案であるから山本がそれを承認し、バックアップしたのである」という証言を残したのが連合艦隊水雷参謀の有馬高泰であるが、この話が本当だとしたら、それで「多分面白いことはないだろうが・・・」などという山本の、ミッドウェイ作戦遂行直前における、愛人への投げやりな手紙の内容について合点が行く。

しかし、これでは山本が侮蔑していた南雲長官の丸投げ的やり方をそっくり山本も行っていたことになる。