EU(欧州連合)
➠EUは、域内移動の自由を採用したための報復を受けつつある。EU内の先進的な国は、労働力の無闇な流入の制限処置を取らざるを得なくなった。
さもないとEU内の先進的な国は後で自国民の失業というツケを支払うことになるであろう。
EU内の後進的な国は将来自国の労働力の不足に苦しむ事になるであろう。EUは人種の純潔の大切さを思い知らされつつある。EUは国境線の重要さを、EU建設によって却って知らされつつある。
➠EUは緩い運命連合体に結束することができた。EU内の戦争の可能性は今のところイメージし得ない。だがEUは域内の戦争に対しては、他国の戦争を己の戦争とする程には運命共同体として、決して成熟し得ない。しかもEUには圧倒的な力を持つ盟主が居ない。そして共同合議がその「決定不能性」の故に必ず頓挫するという定理の故に、己の戦争を戦うことが出来ない
EUはユーゴスラビアにおける民族紛争に対して無力であり、圧倒的な力を持つアメリカが他人の戦争を戦ってくれることによってユーゴスラビアの問題を解決したのであった。
EU加盟国における戦争は、これからもその当事国が己の戦争をすることによってしか解決しえない。EU軍は国連軍と同様、役に立たないであろう。
何故ならばEUは圧倒的な戦力-他人の戦争においてさえ、敵を打ち破ることができるような戦力-を保有する盟主を持っていないからである。
➠元の国家の主権が制限されてEUへ移され、そのEUという集合体がidentityを確立するに至らないこと、したがって、断固とした意思決定ができないこと、そして財政政策の主体性が抹殺されてしまったこと、移民の国境を取り払ったこと、この理由によりEUが困っているがこれは平等と合議制に準拠している限り克服されない