10.権力分裂
►事例として国家権力を採用するならば次のような基本定理が成立する。
(一般論ならば国家意思を権力意思と読み替えればよい)
国家意思は唯一人だけが担い、責任は唯一人だけが引き受ける(しかない)
勿論、その故にこの権力は、自分に委任された国家意思権力から分岐派生する色々な責任を創造し、他の者に担わせる権能を併せ持つ。
この分岐した責任が持つ力は、淵源であるところの第一意思が引き受ける責任の力に比例する。
►上記定理の現実的破綻である所の、権力分裂は以下のような過程を経由して二つの障害をもたらす。
イ.権力分裂→権力の責任分裂→責任の希薄化(要するに無責任モードが猖獗すること、権力が烏合の衆化すること)
ロ.権力分裂→不決定性癖(非効率、遅延、見逃し、逸機)、
ハ.権力分裂→決定ミスの増大、常習化、ミスに対する無感覚化
ニ.上記イ.ロ.から派生する必然結果としての、
無能力者の上位台頭
►下図のように、上記イ~ニなる諸過程は互いに原因となり結果となり、そのことによって各要因がスパイラル的に増殖しあうように関わり合っていることを見るのは容易である。
責任力の低下⇔不決定性癖の増大⇔ミスの常習化⇔無能力者が台頭しやすい⇔ミスの常習化⇔不決定性癖の増大⇔責任力の低下⇔・・・・・