.ブラックホール

 ⅰ.権力場ブラックホールは重力に代わって人間が重力の役割を演じている。ブラックホールに吸い込まれる物象はブラックホールに引っ張られているだけではなく反作用としてブラックホールを引っ張ってもいる。そして、吸い込まれた後ブラックホールの一部と化す。重力作用に該当する権力場ブラックホールの作用は参加便乗である。したがって、ブラックホール権力場の周りに群がる人間集団は、比率便乗心の強い、独立心の弱い人間集団である。

 ⅱ.雪の結晶の核が小さい塵やごみであるということが知られていて、この塵やごみがないと結晶が起きないか゛、しかし、塵やごみは結晶の一切合財ではない、そして、雪の結晶が融けてしまえば後には塵、ごみが残るが、何故この塵、ごみが雪の結晶であり得たかという疑問に対して、塵、ごみの中にその原因を見出すことができない。そのとき大気の全体の状況が結晶の原因を示している。権力体はこれに似たところがある.

 ⅲ.権力自乗の法則―とは、ランチェスターの戦力自乗の法則を権力の場合にも準用するものである。ランチェスターの戦力自乗の法則とは、実際の戦闘力が、保有する戦力の自乗に比例することを言う。(勿論、戦闘力を厳密に数量化することは難しい。あくまでイメージ的法則である。)

一人対二人、あるいは一機対二機で戦う場合、戦力比率は1;2ではなく1;2=1;4であるという。権力自乗の法則を準用するならば、権力比率も人数比の自乗くらいに比例して感じられるであろう。かくして、高々1;2であったスタート時点からいつの間にか無限大的な権力ができあがる。(これを雪だるま効果という)

 ⅳ.何故このような雪だるま効果がでるのであるか?その理由は権力の大きい方に与する事が、より効率的に、自分の力量を超えてはるかに大きく一人一人の権力欲情を満足させることができる-(時には、権力に(くみ)することが殆ど唯一の権力手段であるとさえ思う場合がある)-から、人が権力の大きい方に競って群がるためである。

新しい権力を獲得することは非常に骨が折れることであり、確実に成功すると言う保証もない。したがって既存の権力に参加して出世をした方が省力的である。

ⅴ.独裁権力が持つ強制と抑圧の力は、主として権力の分与を受けた配下共のライバル関係にそのエネルギーの源泉を持つ。独裁権力は配下共に強制抑圧という権力の喜びを与え、その喜びの大きさと出世の評価基準を勿論、業績によって評価するが、独裁権力体制において業績は専ら強制抑圧という手段によって成し遂げられようとする。

配下共は互いに争って強制・抑圧コンクール大会を開催し、参加する。