.硬直権力場

硬直権力は白か黒か、二極のいずれかでなければならないという前提に立って、人々を、検査用踏み絵が突き付けられている状況に追い込む。人々は積極的に、そして、絶え間なく白であることを示し続けなければならない。権力力線Vectorは褒賞かさもなくば処刑かという突きつけの峻酷さのために、一方向に向けて単調に整列する。この権力場が軌道修正をしようとすると、とたんにばらばらになって消滅するので権力は後へは引けなくなっている。

 .独裁権力成立の為の色々な要因・土壌

ⅰ-人民の精神力が弱い

ⅱ-人民の独立心が小さい

ⅲ-人民の権力を嗅ぎ別け、取り入って行こうとする性質が発達している

ⅳ-人民が政治に無知であるか、または無関心である

ⅴ-人民が誘惑に弱い

ⅵ-民主制・自由制権力を自らの手で構築した経験がない

ⅶ-権力体Identityが希薄である→(宗教やイデオロギーが支配しやすくなる)その結果・・・

一神教宗教ないしは一神教イデオロギーないしは一神教独裁現人神が権力に介入し支配している

 .何となく順応し、少し従い、身をゆだねる人々の厖大な集積が硬直権力の厖大な場形成に寄与する。この集積はその消極性、受動性のゆえに、自分達の権力場の像を自らの主導権によって心の中に作り出そうともしない代りに、自らの主導権によって権力場の像を心の中から追い出すこともしない。

故にこの集積は硬直権力の格好の資材であり栄養なのである。

この大海の中に強く順応し、大きく従う人々が都合よく配置されれば、権力自体が唖然とするほどの権力が機能しだす。この権力は独裁者の住む大宮殿や途方もなく巨大な墓、挙句の果てに専用の運河まで作ったりする。勿論、職人や技師、大工や土方はそれが飯の種であるから別としても、他に誰も疑問を感じたり文句を言ったりしないのがまことに不思議である。