.権力体の完結不可能性
ⅰ.標的が達成されれば有効権力が衰弱し、目的権力と報酬権力が栄える。目的権力は自己目的化し、
権力は消耗する。再び標的が立てられなければならない。
ⅱ.対立権力体の消滅によって権力体は単体化する。単体権力体は分裂しなければ生存し続けられない。
ⅲ.目的権力と有効権力は互いに必要とし合いながら互いに拮抗しあう対極にいる。この拮抗運動の勝負がついてはならない.純粋有効権力は無力になり自然蒸発する.純粋目的権力はブラックホール化して自滅する.
ⅳ.権力体の内部においては支配者が被支配者の服従・協力にその権力を依存している。
被支配者達はその横の均衡を支配者の支配力によって維持させている。権力力線が下から上へ、または上から下へ、一方向Vectorであるとき権力は悪い変質をする。支配力線が上から下への一方に偏れば権力が能力を失う。何故ならば、その場合には色々な才能が萎縮し抑圧されるからである。権力力線が下克上Vectorへと偏れば権力は分裂し、一つの意思としての機能を喪失する。故に、権力の活性は支配力線と下克上力線とが互いに揉み合い、互いに凌駕しあおうとする均衡の中にある。
.権力循環
権力体宇宙はその勝負をつけようとし、互いに相手を呑み込もうとしあう。その結果、権力体宇宙が完成し、それ自体一つの権力体単体と化す。単体権力体は権力体宇宙という世界内関係を喪い、その標的とIdentityとを喪失する。したがって単体権力体内部において権力の争奪が起き、これが自己目的化する。何となれば権力体の標的とIdentityが消失するので、権力体が分裂して生の権力闘争を展開するほかにやることがなくなるからである。かくして単体権力体は権力の原始状態に里帰りをする。新しい分裂が原始的な権力体宇宙を再現する。そして、再び権力体は標的とIdentityを生み出そうとし始める。