9.(歴史の内発性という問題)
国家自我(=歴史とIdentity)が非内発的であるとき、
a.非内発的であることを自ら選択した、その理由の一端が自己内部の欠陥に由来するので、独立は見せかけのものであり、自己統治に失敗する
例~
▶植民地であったのが宗主国から独立をあてがってもらった場合-植民地にされたこと自体が元々内的な欠陥、未成熟を示す
▶複数の他国から人工的に分割され、夫々の国々の潜在的な利権支配・経済と政治上の支援等の下に分割された場合-支援に依存したという精神上、体質上の欠陥の存在、元々のIdentityが存在しないという未発達性
▶外国に依存して内部権力の闘争にけりがついた場合(傀儡政権による国の誕生)-元々依存心、ないしは便乗精神がある上に、誕生と生育過程における負い目、不完全性という自意識が実存の欠陥、実存の疵として作用する
b.非内発性は直ちに権力の非正統性(自己納得が不可能)に連結しているので、もし空中分解しないのであるならば必然強権独裁体制になって息長らえる
c.領土、資源、国防、経済における外国支配、外国利権が国家自我生育上の強烈な病害として作用する