皆さまこんにちは。
フランスから、フォルマシオン・ミュジカルの
オンラインレッスンをお届けしている植村祐己子です。
フォルマシオン・ミュジカルとは?
フランスで1978年から行われている基礎音楽教育のことで、
従来のソルフェージュを発展させたものです。
音符を読んだり書いたりすることもやりますが、
それよりも
イメージしたり、
その曲が作られた時代や場所の話を聞いたり、
音楽を身体で感じ取ったり、
音楽をより深く理解するための教育といえます。
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ご連絡お待ちしています。
いうまでもなく、東北が激しく揺れた日です。
その時、シュシュ妊娠中でルル連れで日本にいました。
ルルが昼寝中で、その後外出予定だった母と2人でお茶を飲んでいたら激しく揺れてびっくり。
ルルの様子を見に行ってグワングワン回っているような揺れを感じつつ
「誰かこの揺れ止めて〜」と心の中で叫んでいました。
その後の福島の事故で、夫友人が声を揃えて「さっさと帰ってこい」と言いましたが、
そう簡単に帰れるはずがなく。
飛行機の席が確保できても空港にたどり着くことができません。
何せ計画停電と燃料不足で成田への足が軒並み運休でしたから。
夫には「帰ってこないのはバカだ。荷物なんか放置して帰ってこい」と言われましたが、ベビーカーとルルの道中のオムツは持ち帰らないわけにいかないし、そもそも荷物なしでも朝のラッシュの都内のターミナル駅を2歳に満たない子連れで歩く(しかも計画停電の影響でラッシュがさらにひどくなっていた)のは無理。朝の日暮里駅のホームを歩くなんて考えたくない。
そういうわけで「帰れない」と一蹴してました。
ところがルルの精神状態が不安定になり「これは帰ったほうがよさそう」と思いました。
悪い中でも状況が一定になり、こちらもある程度の検索ができるようになったのもあり、
母子ともにさほどの負担にならずに帰れる(具体的には母の家から成田までの)交通手段を見つけることもでき、
飛行機の予約を変更し、綱渡りの気分で成田まで行きフランスに戻ってきました。
機内でルルはほとんど眠らず、ずっと走り回っていました。
あれから10年。ルルもシュシュも大きくなって、あっという間の時の流れを感じています。
本当はもっと色々書きたかったのですが下書きを消してしまい
「これは書かないほうがいい」という天のお告げと思って潔く諦めます。