なかなか妊娠しないなってことで、精液検査を受けることになった。
精液検査とは、精液の量と精子の量、精子の運動率などを調べる検査のことらしい。
精子採取後、診察室へ入り机の上に置いてある診断書を見ると、精子濃度の項目が0万/mlというのが目に入ってきた。
ん?
どういうことだろう、見間違えかな。
席に着くと先生が真剣な顔で話し始めた。
うーん、今回の検査では精子の検出が0なので、無精子症が考えられます。
今回は簡易検査で0でしたが、逆行性射精の可能性もあるので、精液と尿による検査と遠心分離機を使用して次回精密検査して結果を見てみましょう。
そう言われ、全く理解で来ていない自分が座っていた。
よく、真っ白になるって言葉を聞くが、この時初めてその現象が発生した。
逆行性射精というのは、射精時に膀胱が閉じていないといけないのに開いていて、膀胱へ精子が行ってしまう現象らしい。
まだ諦められない自分が診察室に座っていて、二回目の検査で出る可能性を信じてこの日は帰った。
あまりのことに、最初は実感がなくボーッとしていけれど
夜になったら、体が震えてるのを感じた。
この時、妻はもし子ども出来なくても養子を授かったり、二人で生活するのだっていいと思うと励ましてくれた。
彼女の言葉に心から感謝したが、頭の中では、親に子ども見せれないのかな。
妻が子ども欲しがってたから、離婚した方がいいかな。
自分に似た子どもは見れないのかな。
不安なことばかりが頭によぎった。
次回の再検査まで気にしちゃだめだと自分に言い聞かせる日々が続いた。