サナアの旧市街

植竹です！

今回は
イエメンのサナアの旧市街
を紹介します！

公式テキストキャッチフレーズ
中世アラビアの風景を今に伝える｢生きた博物館｣

サナアの旧市街
イエメン共和国

登録年…1986年
拡張年…ー
危機遺産登録…ー

英名…Old City of Sana'a
仏名…Vieille ville de Sana'a


位置…イエメン西部サナア
経緯…N15 21 20 E44 12 29
面積…??


登録区分…文化遺産
登録基準…(4),(5),(6)
登録ID…385




公式テキスト分類…アジアの旧市街と歴史地区
公式テキスト掲載ページ…第①巻138p
公式サイト…ユネスコ本部（英語）

概要
サナアはイエメン西部の高原地帯に位置する同国の首都にして、今でも中世のアラビアの世界が残されている場所です。

構成
東西約1.5km、南北約1kmほどの楕円形をした地区の旧市街が世界遺産に登録されています。

大モスク
7世紀にムハンマドが開いたといわれています。

イエメン門
旧市街の城壁の門の中で唯一現存しています。他の物は再開発で取り壊されています。


スーク
塩の市場(スーク・アル・ミルフ)を中心に40以上の区域に分かれている市場です。

高層住宅街
6,000棟以上が現存していて、大半は5～6階建てで9階建てのものも。建物の高さは最大で約50ｍ。鉄筋を使わず花崗岩や玄武岩の土台にアドベと呼ばれる日干しレンガを積み上げてつくられたものです。外観は化粧漆喰で飾られ、装飾としての効果の他にも防水や窓枠の補強の役割を果たしています。

歴史
世界最古の町のひとつとされていて、ノアの息子、セムがつくったという伝説があります。
その為、｢マディーナット・セム(セムの街｣とも呼ばれています。

紀元前10世紀頃から
乳香の交易で栄え、その後はエチオピア、ビザンツ帝国、オスマン帝国などの支配を受けて独特の文化を発展させてきました。

1918年には
イエメン王国が成立し、同国首都になりました。

1962年には
イエメン・アラブ共和国が成立します。

1980年に
南北イエメンが統一されました。

1986年
文化遺産として世界遺産に登録されました。




特徴
この遺産の最大の特徴はその町並み全体です。
地震が少なく、鎖国政策や内戦などで近代化が遅れた事もあって100を超えるモスクや64のミナレットなどの歴史的建造物が数多く残されています。
多くは400～500年前の建造物ですが1000ねんを越える歴史を持つ建物もあります。
また鉄筋を使わない高層住宅とその外観を飾る化粧漆喰の模様は今でもアラビアンナイトの世界を彷彿とさせます。

逸話・伝説
歴史的建造物の間をガラベイアとターバンをまとった人々が歩く姿は｢生きた博物館｣と呼ばれています。

登録基準詳細
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5) ある文化（または複数の文化）を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの（この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている）。




関連用語

オスマン帝国
テュルク系（後のトルコ人）のオスマン家出身の君主（皇帝）を戴く多民族帝国で、15世紀には現在のトルコの都市イスタンブルを征服して首都とし、17世紀の最大版図は、東西はアゼルバイジャンからモロッコに至り、南北はイエメンからウクライナ、ハンガリー、チェコスロヴァキアに至る広大な領域に及んだ。
イエメン王国
1918年から1962年までの間現在のイエメン北部に存在した国家。首都は当初タイズにあり、後にサナアに遷った。
イエメン・アラブ共和国
1962年から1990年までの間現在のイエメン北部に存在した国家。首都はサナア。1918年に前身のイエメン王国がオスマン帝国から独立し、1958年にアラブ連合共和国との間でアラブ国家連合を構成するが、1961年にシリアが独立したことに伴いアラブ連合共和国が崩壊したため解消した。1962年に王制が打倒され、汎アラブ主義を掲げた新政府が成立するが、サウジアラビアに亡命政府を樹立した王制派との間で1970年まで内戦が続いた。
ガラベイア
アラブの伝統衣装。
ターバン
伝統的に中東諸国およびインドで用いられる頭に巻く帯状の布。


関連遺産

☆☆植から目線コメント☆☆
一度でいいから行ってみたい場所です！
リアルアラジンワールド！



植竹でした。