葛山久子は原稿で、
「西村さんからの好意を感じたことはありません」
と書いている。
(まあ葛山としてはそう書かざるを得ないだろうが)
自分の追悼特集の中でさえ、
こんなにスカッとフラれている西村カッコイイ。
あんなに好きだったのに、このフラれっぷりカッコイイ。
しかも満天下にさらされて。
さすが失恋の巨匠。
なかなかこうまではなれない。西村最高。
たけし氏が独立した時に弟子を新しい事務所に
連れていかなかったのは仕方ないだろう。
いかに優れた師匠でも、いつかは自分のことで精一杯で、
弟子の面倒なんか見れなくなる時が来るのだ。
弟子だって、
師匠との新しい距離を受け入れないといけない時が
いつかは来る。
男の生き方の先輩として、たけし氏はそういう現実を
弟子たちに示したという見方もできる。
たけし氏は、弟子の中から二人、ブレーンとして
新事務所に連れて行ったようだが、
水道橋博士は自分がそのメンバーから漏れたのが
ショックだったのではないか。
でも人生には、そういうことってままありますからね。