松本清張「葦の浮船」 20210708

 

角川文庫。昭和49年初版。令和3年改版初版のものを買った。

680円。もともとは『婦人倶楽部』連載。

 

対照的な二人の大学助教授。Aは才能が有り派手で

女遊びもする既婚者。Bは地味な存在。

Aは人妻と交際していたが、相手の気持ちが重くなり

棄てようとするが、思わぬ出来事が起きてしまう…

 

婦人誌連載なので、読者が不倫を疑似体験できるような

内容。清張さんの読者サービス。

清張さんの長編にありがちだが、途中の展開は最高に面白いが

着地がイマイチな感じだった。やはり清張は短篇に限る。

でも長編を毎晩少しずつ読むのも悪くないな。

清張先生はやはり最高。