※NHKでやっていた、庵野秀明の「プロフェッショナル
仕事の流儀」を見た。この人の映画は難しくて苦手。
今度のウルトラマンは理解しやすい映画に
なってくれてるといいな。「わかりやすい」それがウルトラマン
の魅力でもあるから。
※プロ野球が開幕していたことに気づかず、開幕3戦目の
ホークス-ロッテをMXテレビで見る。
ホークスが8回裏デスパイネの逆転2ラン、9回表ロッテが
誰やらの代打逆転2ランで逆転(打たれたのは岩嵜。
森は前日まで2連投だったのでこの日は回避)、
9回裏ホークスが川島の2点打で逆転サヨナラという
物凄い試合。3攻撃連続で逆転でサヨナラとは、プロ野球
史上初ではないのか。今朝のスポーツ紙でこの点に言及した
紙はあったのかな。調べるのが大変だから多分無いだろう。
昔のニッカンだったら絶対調べてたな。昔のニッカンは
記録記事に意地と気迫を感じさせてた。
しかしこんな試合、マンガでも恥ずかしくて描けない。
現実は時としてマンガを超える。
※センバツで市立和歌山の小園が負けた試合が印象的
だった。二死三塁から代打の子に勝ち越し打を打たれた。
代打の子は背番号3で、前の試合では2安打しながら
この日は先発を外れていた子だった。長嶋が山田から
打ったヒットみたいに、タイミングを外されながら
かろうじてミートした緩い打球が内野手の間を抜けた
ヒットだった。代打の子は試合後のインタビューで
先発を外されたのが悔しくて必死に打ったと話したが、
これは監督がここ一番の代打にとっておいたんだと思う。
野球ではせっかくのチャンスに、しょぼい打者に打順が
回ってしまうことがよくある。一発勝負の高校野球では
このリスクはデカすぎる。だからたぶん監督は、小園から
チャンスは作れてもたった一度だけと踏んで、
頼れる打者をその一度だけのチャンスにいつでも
出せるようにベンチに置いていたんだと思う。
監督のゲームプランがみごとに的中した典型的な例だった。
こういうわかりやすい例はなかなか無い。シンプルな試合だった
ので、この点が際立って見えた。
小園はいずれプロでしょう。ストレートが別格でした。
※小島という人が書いた「梶原一騎 正伝」読んでいる。
これまでの定説をかなりくつがえす内容。
この人の本についてはいろいろ批判があるようだが、
こういうのを批判するから、テレビとか小説とかどんどん
つまらなくなるんだと思う。批判して潰すのは簡単。
広い世間に、「面白さ」優先の作品が存在したって
いいではないか。いまどきこういう本、著者は珍しい。
梶原さんや真樹さんが墓場まで持って行った秘密を
よくぞ明かしてくれたという感じかな。長年の梶原ファン
としての感想は。でも遺族が裁判起こしたらどうなる
んだろう。梶原家が書かれたくない部分が書かれた本。
※古い話になるが三谷幸喜が「すべらない話」に出て、
MVSを獲った。一つ目の話は、三谷氏が少年時代の夏休み、
旅行先の長崎の海に一人で浮かんでいる時、初めての
射精を経験した。その精子が魚を妊娠させ、魚人間みたいな
子供が生まれたらどうしようと、夏休み中 心ひそかにおびえていた
という話。二つ目の話は、伊藤俊人が亡くなった時、劇団のみんなが
遺体の周りに集まった。劇団員の一人が遺体に向かって「順番が
違うだろう!」と叫んだ。その時、そこにいた劇団員の中では、
小林隆が最年長だった。みんなが何となく小林を見た。
視線を浴びた小林は、天井に向かってぽつりと「オレかぁ…」と
つぶやいた、という話。
最近の「すべらない」ではこういう面白い話が不足気味だった
のでとても面白かった。三谷氏が実力を見せつけた回だった。
※松本人志のツマミになる話で話してたが、松本人志はコロンボを
繰り返し見るという。私もコロンボ好きなので嬉しい。千鳥のノブが
「コロンボって最初に犯人判るやつでしょう? それをなんで
繰り返し…」とリアクションしていたが、コロンボは繰り返し見る
価値がある作品なのだ。それがわかっている松本氏はさすが
である。でも若い人にはそれが判らないのか…
いささかショックを受けた。