2020 9 17

ホークス日記「工藤ちゃんの新継投」

 

2020年9月16日 水曜日 対日本ハム

7回表、4点を挙げ、5-3と逆転したホークス。

7回裏アタマからマウンドにモイネロを送った。

え? 回を間違えてんじゃないの工藤ちゃん。

モイネロは8回に出す投手でしょ、と思った。

モイネロは7回ウラを抑え、

8回裏は、最近リリーフで好投している松本。

9回裏はいつもの森で逃げ切った。

今までなら、松本、モイネロ、森の順だったが。

今年のホークスは、8,9回はモイネロと森で

安心だったが、先発投手が降りた直後の

7回にピンチを招き失点することが多く、

「魔の7回」といわれていた。7回に逆転され

てしまうと、モイネロも森も使えず、

宝の持ち腐れとなってしまう。

この「魔の7回」問題解決には、7回を

任せられる投手の出現を待つしかないかと

思っていたが、工藤ちゃんがとったのは意外にも、

モイネロの7回投入という手段だった。

これはいいアイデアかもしれない。

モイネロを7回に出して、試合の流れが相手に

いく可能性を早めに防ぐ。芽を摘んでしまう。

そのあとの8回なら、ホークスが流れを持った

ままだから、松本で抑えれる。

モイネロのほうが松本より信頼できるのは

変わらないが、出す順番は逆にする。

このアイデアを考えたのは工藤ちゃんか、

投手コーチの森山か。(それにしても森山は、

選手時代の実績は無いのに、ホークスの

投手コーチにまで登りつめて、あっぱれだなあ)

工藤はいい監督になった。工藤は若い頃から

他とは違ってた。

日本シリーズで勝ち投手になった後のインタビュー

だったか、「このインタビューのために、

僕のアイシングが遅れて、故障するかも

しれません」なんて発言してた。今の時代は

投手のアイシングの後でインタビューするように

なり、選手ファーストの姿勢が定着したが、

昔はテレビの放送時間の中にインタビューを

収めるため、アイシングなんて後回しにされて

いた。今にして思えば、工藤の言っていたのが

正論だったが、

当時は「気の強い生意気な奴だなあ」と思った。

そういう時代だったのだ。

あと、優勝の胴上げの時、胴上げの外側で、

胴上げに背を向けて、テレビカメラの方を

向いてピョンピョン跳ねるのも工藤が始めたこと

だった。今ではみんなやってるが。

こういうことにも工藤の革新性があった。

そういうヤンチャ坊主だった工藤が、いまや

一流監督の風格である。

時は流れたんですねえ。

とにかく、「8回モイネロ、9回森」という完成

された形にこだわらず、7回モイネロというのは

見事なアイデアである。

モイネロは7回か8回かわからないから、

モイネロ自身は今までより大変かもしれんが。

 

今日の教訓 ものごとは柔軟に考えねばならない

 

 

PS それと工藤には我慢強さも感じる。

今年の松田とか、普通ならガマンできないぜ。

打率2割だもん。あと三森という選手もずいぶん

今年は我慢して使ってた。最近は全然使わないが。

川瀬とか周東も我慢して使ってて、最近はいい働き

するようになった。