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2015年7月28日 火曜日
朝4時過ぎ、板橋の自宅出る。
JR板橋駅から乗車。赤羽周りで京浜東北線で関内まで。
720円。
朝6時ごろ、横浜スタジアム着。試合開始まで7時間も
あるというのに、すでに長い行列ができている。
この野球基地外どもが。と内心ののしる。

この日は、神奈川の高校野球の決勝戦。
横浜高―東海大相模という黄金カード。
東海大相模が圧勝するのでは、という予想も見たが、
あえて球場へ向かった。横浜の渡辺元智監督が、この夏限りで
退任するし、万が一、横浜高校が奇跡を見せてくれるかもしれない。
この期待感こそが、渡辺監督の横浜高校の持ち味。

試合開始まで7時間、酷暑の中をえんえん待つ。
10時半の開門予定が10時に繰り上がった。
残念ながらいつものお気に入りの席には座れず。
その一帯が、ちょっとデラックスな椅子に改善されていて、
人気が上がってしまったようだ。

13時、試合開始。東海大相模の小笠原という3年生、
とてもいい。こりゃ即プロだろう。ピンチが一度だけあったが、
力で圧倒した。対する横浜の選手はやせ形が多いね。

試合は前評判どおり、東海が9-0で圧勝、甲子園を決めた。
渡辺監督最後の試合は、惨敗でした。7時間待った試合が
これでは、ちょいと残念だが、こればかりは仕方ない。

渡辺監督の横浜高校は、ドカベンの明訓高校だったね。
強いけど、苦戦して勝つ。そこが例を見ない魅力だった。
強くて圧勝するだけなら、きょうの東海みたいに、
ありふれた強豪校なんですよ。でも、渡辺さんの横浜は、
相手の挑戦を受けて、苦しんで苦しんで、
やっと勝つ。これはすごい魅力だった。

渡辺さんの持つ、球運というやつなのかな。
こんな高校は他になかった。だから人気があったんだと思う。
強いだけじゃ、ここまでの人気校にはなれない。
これは、真似しようとしてできるもんじゃない。
渡辺さんの、フシギな魅力だった。プロだと、江夏がこういう
感じだった。
渡辺さん、長年、オモシロイ野球を見せてくれて、
ありがとうございました。お疲れさまでした。