高校野球・神奈川準決勝  20110728

横浜5-4横浜創学館

横浜創学館にとっては不運な試合。
快打したものの、打球が相手野手の正面をつき、安打にならなかったものが
私の数えただけで7本もあった。
これでは勝てない。
横浜創学館はその他に15安打を放っていることからもわかるように、
今年の横浜高校投手陣は弱体である。
相手が「横浜高校」という名前さえ意識しなければ、並のチームである。

横浜創学館としては、8回裏、1点差に追い上げ、なおも一死一二塁のチャンスで
レフトライナー。これで二塁走者が飛び出してしまっており、併殺されて
チャンスを逃したのが痛かった。押せ押せムードで、しかも次が三番打者だった
だけに、このミスがなければ同点もあったかもしれない。
二塁走者は同点を焦ったのだろうが、打球の行方を見届けてからでも間に合う
大きさの打球だっただけに、悔やまれるミス。

横浜高校はさすが。0対0の6回表、二死満塁のチャンス。
ここで九番打者は強めのセーフティーバント。打球は投手、二塁手も抜けて
中堅に達し、この間に二者が生還し先制した。
強めのバントという、あまり見かけない打法を二死のここで使ってくるあたりが
さすが百戦錬磨の強豪校である。
続く好打者の一番・乙坂が初球を叩いてライトフェンス直撃の2点二塁打。
きっちりとたたみかけるあたりも、勝負所を心得ている。


桐光学園5-4桐蔭学園

桐光学園の余裕ある試合運びを感じた。1対0とリードした4回表の守りで、
一死三塁の同点のピンチを迎えても内野前進守備のバックホーム態勢を採らない。
一点取られてもいいという守備陣形である。
ここはその通り内野ゴロで一点を許したが、全体に同点あるいは逆転を許しても
慌てた様子がない桐光学園の試合態度が目についた。
よほど自分たちの力に自信があるものとみた。

一年生の左腕投手・松井も怖いもの知らずでぐいぐい投げ込んでくる。

いよいよ決勝戦。力は桐光学園が上と見るが、「夏の大会の横浜高校」は
不思議な神通力を秘めており、横浜が勝つ可能性もある。
しかし、桐光学園の自信ある戦いぶりを高評価し、桐光学園が勝つと予想する。

などと考えながら、横浜スタジアムからの帰りは、浜松町のモツ焼き屋・
秋田屋でビールを呑んでしまった。