高校野球観戦感想  20110720

2011年7月16日 土曜日 第93回全国高校野球・埼玉大会3回戦
朝霞中央公園野球場

朝霞6-5栄東(延長11回サヨナラ)
栄東の3番手投手・久保山裕一(2年)が3-3の8回裏二死から登板し
力のあるストレートで押し、力投したのが目立った。
特に延長10回裏、無死三塁のサヨナラのピンチで、
一ゴロ、空振り三振、空振り三振の力投。
直球で押したこの場面のピッチングは実に見応えあった。
久保山は続く11回表、自ら適時打。盗塁も決め、栄東は2点を勝ち越したが、
その裏、久保山は3失点でサヨナラ負け。
しかも最後の1点は、投球しようとした久保山の足が絡まってしまい、
投球動作途中で転倒。これがサヨナラボークとなる非情な結末であった。
投に打に走に頑張って、久保山はよほどバテていたのだと思う。
久保山の頑張りは大いに称えたい。
ただし、久保山は打順は四番、実質的エースでありながら、背番号は
1年生部員の後塵を拝する「16番」。これはいかにも不自然である。
なぜ、「四番でエース」の選手の背番号が、登録16選手の最後尾である
「16」なのか?
このへんから、相手チームに、栄東チーム内の「一体感の無さ」が
悟られてしまうだけで、戦いの上でなんのメリットも無い。
このような選手のわがままを許す監督の怠慢である。
来年は久保山が背番号1で大会に臨むだろうか?
そのあたりで栄東のチーム作りがちゃんとできているかどうかを
測ることができそうだ。

南稜9-3志木
もっとクロスゲームになるかと期待したが、大差になり残念。
南稜の背番号1、武藤亮介(3年)は肩の可動域が広い好素材投手である。
今後に注目したい。

2011年7月18日 月曜日 第93回全国高校野球・西東京大会3回戦
八王子市民球場

東海大菅生3-2明大中野
明大中野の投手、須田晃史(3年)の好投が目立った試合だった。

堀越7-3創価
堀越高校は、昨秋はブロック予選・代表決定戦で都立昭和高校に敗れている。
都立昭和はその後、都大会ベスト4まで進出した。
つまり、堀越は都立昭和高校の好投手の一発好投に敗れてしまったものと思われる。
春季大会では、震災の影響でブロック予選が行なわれず、堀越は
都大会に出場できなかった。
春秋連続で都大会に進出していないからといって、堀越高校の実力をあなどることは
できない。強豪の創価高校も油断するとやられるぞと思ってこの試合を観始めた。
しかも創価高校は、春の都大会3回戦で実践学園に敗れている。
そういうことからみても、創価高校に絶対的な実力は無いといえよう。
試合は堀越高校の左腕・藤田紘徳(3年)の好投で勝負が決まった。
創価高校は都立校に2回勝っただけで夏を終えた。