大学野球 観戦感想  20110608

大学野球選手権が開催中です。

2011年6月7日は、神宮球場の第4試合、一回戦の
東京情報大―日大国際関係学部
の試合を観戦しました。

東京情報大のエース、菅野智也投手は、いろいろなストライクの取り方を
する好投手。2-0の完封勝利。翌日付けのスポーツ報知によると、
すでに社会人球界への就職が内定しているそうです。

ただし、(大学生が務めているという)公式記録員には注文があります。

5回裏、二殿選手の打球は、一塁手のエラーと発表されましたが、
この打球は、速い打球で、また、普通の守備では対応不可能と思われる
イレギュラーバウンドをしており、(必死のプレイで身体で止めたが)
安打と記録すべき打球でした。

また、8回裏、田村選手の打球は、ボテボテの二塁手前へのゴロ。
二塁手はこれをつかんで一塁へ送球しましたが、これが高い悪送球となりました。
公式記録は悪送球エラー。しかしながら、
あのボテボテの打球を猛前進しながらつかんで、
振り返って一塁送球でアウトにするのが「普通の守備」とは、とうてい思えません。
「普通の守備でアウトにできない打球は安打とする」という記録規則に基づき、
安打と記録すべき打球だったと思います。

大学生だけど、公式記録員は、もっと勉強してください。未来永劫、貴方がたの記録が、
公式記録として残ってしまうのですから。

7日に観た試合が好ゲームだったので、きょう8日も、東京ドームに
観戦に行ってしまいました。
東洋大学対福岡大学の二回戦です。
福岡大学は、この大会に出てくるたびに、好ゲームを見せてくれるという
印象があるチーム。
あわよくば強豪の東洋大学を食うのではないかとの期待で足を運びました。

不運なヒットと、捕手のエラーで、5回を終わって、なんと福岡大が
2-0とリード。大番狂わせが起きるのか? これは大物がかかったぞ!
と私は興奮し始めました。

東洋大の高橋昭雄監督は、エラーをした捕手の森智仁を次の5回の守備から
ベンチに下げました。
これが最後の選手権になるかもしれない4年生の森智仁に対しても、非情の采配。
これがチームの雰囲気を引き締めるのか?

東洋大は、6回に鈴木大地の2ランが出て2-2の同点。
そして9回表、勝ち越して、3-2で薄氷の勝利を収めました。

今大会は、節電に協力するためと称して、通常の延長戦は行なわず、
延長10回からは、ワンアウト満塁から攻撃し合う「タイブレーク方式」が
導入されています。
これは、サッカーでいうPK戦のようなもので、実力差に関係ない結果が
出てしまう危険があります。
東洋大は、ぎりぎりで、PK戦に持ち込ませず、決着をつけた。
このあたりに、東洋大の底知れぬ強さを感じます。

なお、東洋大の先発・藤岡貴裕投手は、この試合で19三振を奪い、
一試合最多奪三振の大会タイ記録に並びました。
とはいえ、福岡大はくそボールを何度も振って三振しており、この数字が
藤岡の実力に直結しているかは疑問です。藤岡がプロで通用するかは
疑問に感じました。

東洋大の高橋監督が、次の試合で、森智仁を先発捕手に起用するかどうかに
非常に興味があります。
そのあたりに、高橋監督の考え・人間性が見てとれるのです。

次に私がこの大会を観に行けるのは日曜日です。
予定では決勝戦の日。
どの大学が決勝戦に駒を進めているか? とても楽しみです。