中日がCS優勝を決めた昨日のラジオ中継のラストで。

「こんなこと言っちゃいけないかもしれませんがね、
3位のチームが日本シリーズに出ちゃいけませんよ。
私はこの制度、大反対です」

怒りをこめた口調だった。
やはり、野球を本気で考えてる人は違います。


長嶋茂雄さんも、最近の「週刊文春」の阿川佐和子との対談で、
「クライマックスシリーズ、正直言って、あまり好きじゃない」
と発言。
長嶋さんだから、周囲に気を遣って穏便な言い方してますが、
ホンネは「許せない」って言いたいんでしょうね。
やはり、命がけで野球をやった人は、よくわかってます。


日本シリーズの場合、第4戦までの収入は主催チームのものになり、
第5戦以降は、日本野球機構の収入になる。
選手は「分配金」を受け取るだけ。
つまり、球団や選手にとって、日本シリーズは、
あまり「おいしくない」試合だったのだ。

でも、その「おいしくない」試合に、
プライドをかけ、精魂かたむけて挑んでいた、
かつての球団、選手たちの姿を、私は美しいと感じる。

「おいしくない」試合に、シーズン優勝チームを送り出すのをやめて、
目先のクライマックスシリーズ収入をゲットする道に走った
現在のプロ野球の姿は、美しくもなんともない。

美しくもなんともないものなら、世の中に、うんざりするほど
たくさんあふれている。

プロ野球が、その仲間入りする必要はないのだ。