石田雄太のCS擁護論について  20101012

石田雄太というスポーツライターが、週刊ベースボール誌上に
日本プロ野球のクライマックスシリーズ(以下CS)擁護論を
書いている。以下のような内容だ。

「144試合を戦ってのシーズン優勝の価値は不動のものである。

CS批判派は『CSの数試合に負けたら、シーズン優勝の価値が
失われてしまうのが許せない』と主張するが、ちょっと待ってほしい。

『シーズン優勝の価値は不動』なのだから、
『CSの結果次第でシーズン優勝の価値が左右される』と考えることこそ、
『シーズン優勝の【不動の価値】を認めていない』ということになるのではないか?

シーズン優勝と、CSは、切り離して考えるべきなのだ」

こういうのを「詭弁」という。

CS批判派は、CS導入以前の、あの素晴らしい、本物の「日本シリーズ」
を毎年観たいだけなのだ。
それは、シーズン王者どうしがプライドを賭けた、素晴らしい闘いだった。

百歩、いや一億歩譲って、石田の言うように「CSはただの数試合」という
ことで話を進めてみようか。
そんな「ただの数試合」なんか、とっととやめてもらえませんか。
目ざわりだから。

なんなら試しに、
もしもシーズン優勝チームがCSで敗退した場合、
CS勝者による「いんちき日本シリーズ」と並行開催で、
シーズン優勝チームによる「真の日本シリーズ」を開催してみてはどうか。
心ある野球ファンは、どちらに注目するだろうか。
石田さん、ここまでやってみせなきゃ、あなたにはわかりませんか。

石田もこういう原稿を書くことで、NPBの憶えめでたくなり、
なんらかの仕事にありつけるのかもしれない。

でもさ。

魂は売り渡しちゃいけないよ。男ならさ。