原監督は名監督 090325



前々回の日記で、侍ジャパンへの不安を書いた私ですが、

見事 世界一になった選手・スタッフの皆様へ

脱帽ならびに祝福の言葉を述べさせていただきたいと思います。


前回の優勝は、1勝2敗で2次ラウンドを通過するという

大会規定の盲点、タナボタに恵まれた優勝でもありましたが、

今回は、実力でつかみとった、正真正銘の優勝。

アメリカがベストメンバーでなかったということはありますが、

それはアメリカさんの勝手にすぎず、

日本の優勝の価値は揺るがないと思います。



敗者復活のキューバ戦、準決勝アメリカ戦、決勝韓国戦、

いずれも私は日本の敗戦を予想してました。

それが3連続での勝利。


まさに、場所前に朝青龍引退を予想し、優勝されてしまった

やくみつる氏の心境です。




決勝戦は岩隈が中4日というのも不安でしたが、よかった!




決勝戦でのイチローの決勝打。ジャストミートでした。素晴らしい。

その前の、セーフティバントも、

アイデア的・技術的に、素晴らしいの一言に尽きます。

私はもともとイチローファンですが、ますます、

すごい選手との印象を強くしました。

私が生きてる間にこんな選手が出てくることはおそらくないでしょう。



決勝打の打席、イチロー敬遠・中島と勝負ではなく、

イチローとの勝負を韓国側が選んだのは、中島が当たっていたからで、

韓国側のミスではないと思います。

(注 その後 韓国監督は、「きわどいところをついて
 カウント次第では歩かせろ」という指示を出してたことが
 判明。この指示がバッテリーにきちんと伝わってなかった
 らしい。その後 3月28日に文末に引用したような記事が出た
 ※)



準決勝のアメリカ戦で、イチローは、明らかなボール球を

ストライクと判定され、その直後、ワンバウンドしそうな

難しい球(ストライク判定されたのと同じ球)

をタイムリー安打した。これもすごいシーンだった。





原辰徳監督もすごいです。特に、川﨑ムネリン、田中将大 両選手の

起用のタイミングには目を見張らされました。

ラスト2試合の最後をダルビッシュに任せ、藤川を外した

非情の決断もあっぱれです。山田久志コーチの進言もあったかも

しれませんが、最終決断をした原監督の功績です。

巨人はナベツネが口を出さず、

原にすべてをまかせれば、強豪チームになると思います。


終盤に2点差を追いついた、韓国の粘りもみごと。

恐ろしいライバルです。


試合後、日本の選手たちが「追いつかれて延長になっても

負ける気はしなかった」と語っているのを見て、

気合いの大切さを教えられました。



今回 日本はベスト4も苦しいのでは……と大会前に予想していましたが、

まさかの優勝。ミラクルを見れるのは人生の醍醐味です。



優勝が決まった火曜日の夜は、お祝いに次郎亭に行きました。

会えば楽しく話す、24歳の女の子 ちえみさんがいて、

会うのは半年ぶりくらいですが、楽しく話しました。

彼女は会社を辞め、実家がある静岡に帰ってしまうとか……

気がつくと私は酔いつぶれて寝てしまっていて、

その子は帰ってしまっていました。

帰りは彼女を送っていこうと思っていたのに、だらしねえなあ。

ま、日本が優勝したから、よしとしようw



WBC決勝の日韓戦に決着をつけたのは、延長10回2死二、三塁でマリナーズ・イチロー外野手(35)がヤクルト・林昌勇投手(32)から放った中前打だった。敬遠もやむなしの場面だけに、韓国では「サインの伝達ミスか」「林のサイン無視か」と物議を醸している。

[フォト]サムライWBC制覇への軌跡

 26日夜に放送された韓国MBCの番組「100分討論-韓国野球を語る」。やはり議論は林の“真っ向勝負”の場面に集中した。韓国代表の金城漢主席コーチは改めて「金寅植監督は確かに真っ向勝負するなとサインを出した。誘い球で勝負して、イチローが引っかからなければ歩かせろと指示し、投手コーチが捕手にサインを送った。ところがなぜかカウント2-2から真ん中に変化球がいった」と釈明した。

 金監督は「捕手が立ち上がってはっきり敬遠するように指示すればよかった。きっちりサインを伝達できなかったならば監督の責任。林は悪くない」とかばっている。

 ただし、韓国野球委員会が発表した試合後の林のコメントは、「サインを見誤ったが、勝負したい気持ちもあった。誘い球が失投になった」と微妙なニュアンスだ。

 さらにプロ入りから11年間、林の面倒を見てきたサムスンの金応竜球団社長は「林昌勇はわざと真っ向勝負した。現場にいなかったから100%は断言できないが、昌勇を長年見ているから分かる。『歩かせろ』のサインを出すとわざと中に投げて打たれたり、何回驚かされたか分からない。首脳陣は昌勇の性格が分かっていなかったのだろう」とし、林の意図的なサイン無視とみている。

【「後悔していない」表情晴れ晴れ】

 林は韓国代表に帯同して米国からいったん母国に戻ったが、こうした経緯から国内では「戦犯は林だ」との非難も噴出。そこで27日に再来日した林を都内で直撃した。

 --サインは正しく伝わっていなかったのか

 「それについてはノーコメント」

 --ファウルで粘られて決着は8球目だった

 「5球目(真ん中低めに落ちる変化球。イチローはファウル)で勝負ができていればよかったのだが…」

 --あまりやらない2イニング目の続投も影響したか

 「それは関係ない」

 --投球内容に満足?

 「いや、最後は思ったようなボールがいかなかった」

 --大会を代表する名勝負だったと思うが

 「一言言うとすれば、もしこういう試合がまたあったら、同じように戦いたい。いい勝負でした。後悔はしていない」

 真相は結局“藪の中”だが、韓国最高のクローザーを自負する投手が、日本を象徴する打者と相対してどんな感情を抱くかは想像に難くない。仮にあの場面でイチローを歩かせて優勝しても、果たして「わが国が世界一」と胸を張れたか。いずれにせよ、世紀の対決を振り返る林の表情は晴れ晴れとしていた。

■林昌勇(イム・チャンヨン) 1976年6月4日、韓国光州広域市出身。右横手からの最速157キロの速球を武器にヘテ、サムスンで主に抑えで活躍し、12年間で104勝66敗168セーブ。故障などで05年から不振に陥ったが、ヤクルトに移籍して昨季は1勝5敗33セーブと復活。今回のWBCでは韓国代表の抑えを務め、決勝でイチローに打たれるまで無失点だった。