満田監督トークショー 後編 080113
(Qこの作品では、セブンの変身カットを使っていないが?)
ボクはあのウルトラアイをつける変身方法は好きで80パーセントくらい
あれでやっているが、時と場合による。この話だけ特別に
違うやり方でやってみた。僕はアイを掲げて変身させるやり方が
好きだった。
(Qシリーズ序盤では警備隊のロゴマークが
PDFになっていたりして混乱があるが?
(例・「湖のひみつ」のゴムボート))
これは統一が取れていないだけ。ポインターのメイキング写真でも
TDFになっていない写真があると思う。
文字じゃなく言葉で伝えていたのでTだかPだか混乱していた。
シリーズが進むにつれて次第に統一されていく。
(Q丹羽教授役の俳優が、「第四惑星の悪夢」でも再登場しているが?)
実相寺さんも成瀬昌彦さんが好きだったんでしょう。
青年座の、新劇の方でした。
ニヒルな悪役という感じで…… 連続ドラマではないので、
1回出たらもう使わないという事はなかった。
連続ものならおかしいということになるだろうが……
だから放送回が近い回でも違う役で出ている。
冴子役の北林早苗さんとは今でも年賀状のやり取りをしている。
今日のイベントのチラシも送りました。北林さん、来てますか?
来てないね。午後は来るかもね。
一宮役の剣持さんは、この作品の後、戦え!マイティジャック
に出てもらったが、その後はわからないです。
(Q自作で気に入ってる作品は?) 難しい質問ですね。
お母さんが自分の子供をどの子が好きと答えられないのと同じです。
(Qホークの管制官の声優をやった理由は?)
もちろん最初はちゃんとした声優を呼んだ。1年間使うやつ(声)だし。
英語でやったほうがいいのでボクが指導した。そしたら
録音係が「監督がやった声のほうがいい」というので、
声優さんのは録音してお引取り願い、その後でボクの声で録音しました。
この作品は市川森一のシナリオ。第一稿をそのまま印刷した。
「北へ還れ!」などは5回くらい書き直したが……
彼は頑固で、直さない。直してきたといっても「はい」が「うん」
に変わっているだけ。
でも50ページ全部また書いてくる。
プロテ星人の名前は市川の命名。
撮影日数は、2本持ちで、本編と特撮 合計で21日。
シナリオの作成まで含めれば、制作には2ヶ月くらいかかる。
この作品で言えば学習院での撮影分は1日で撮った。
学習院ということがわからないように撮ろうとした。
それで私の出身校の早稲田の大隈講堂も入れてある。
教授の部屋はセット。廊下もセット。
ああいう特殊な扉がある部屋が学習院大学に実際にあれば
セットを作らずにロケで撮ったでしょうが……(場内笑)
当時の学習院には宇宙人の教授はいなかったみたいです(場内笑)
女子大生の服装がオバサンぽいが、当時はあんなもの。
(Q当時の学習院の女学生はああいう格好だったのですか?)
いやあれはキョウナン大学の学生ですから(場内笑)
まあ婚約者でもあるし、おちついた学生ということですね。
ピラ校をセブンが壊したが、学習院側から抗議などはなかった。(場内笑)
事前に壊しますと伝えたということもないと思います。(場内笑)
でもピラ校も、こんな盛大なお別れ会をやってもらえて幸せなのでは。
ロケをやった場所がどんどんなくなっている。
たずねてみたらなくなっていたり。今回は事前に情報が入り、
資料としてVTRも回すことができ助かった。
キリヤマ役の中山昭二さんは日光江戸村の専務をしていた。
みんなでマイクロバスに乗り、キリヤマ隊長に会いに行くツアーを
やって、江戸村を案内してもらった思い出がある。
帰りのバスが出るとき、中山さんに「ウルトラホーク発進!」と
やってもらった。
ソガ役の阿知波さんとは、撮影後にお酒を呑んだ思い出がある。
クランクインの時、彼は自分の役を二枚目の役だと思って来ていた。
それで「三枚目のコメディリリーフだよ」と伝えたら芝居を
切り替えてやってくれた。
ポインターはウイングがあって、そのままだと公道を走れない。
移動の時はウイングを外して、後部座席に積んで移動する。
旧い車だけど、よく走ったが、時には走らなくなり、
人力で坂の上に上げて、エンジンを使わずに走らせたりした。
でも神戸まで自力で来ましたからね。
ソガと冴子が婚約者という設定だが、その設定を生かした
続編を作ろうとは考えなかった。
フルハシの母や妹も出ているが、そういうのに深入りすると、
そればかりになってしまうから。ゲスト扱いでいいと思っていた。
(感想)
満田氏は弁舌爽やかでジョークもうまく、当時の記憶も確かなので
楽しいトークショーだった。
当時のスタッフの話が聞ける機会がもっとたくさんあればいいのに
と思った。
(Qこの作品では、セブンの変身カットを使っていないが?)
ボクはあのウルトラアイをつける変身方法は好きで80パーセントくらい
あれでやっているが、時と場合による。この話だけ特別に
違うやり方でやってみた。僕はアイを掲げて変身させるやり方が
好きだった。
(Qシリーズ序盤では警備隊のロゴマークが
PDFになっていたりして混乱があるが?
(例・「湖のひみつ」のゴムボート))
これは統一が取れていないだけ。ポインターのメイキング写真でも
TDFになっていない写真があると思う。
文字じゃなく言葉で伝えていたのでTだかPだか混乱していた。
シリーズが進むにつれて次第に統一されていく。
(Q丹羽教授役の俳優が、「第四惑星の悪夢」でも再登場しているが?)
実相寺さんも成瀬昌彦さんが好きだったんでしょう。
青年座の、新劇の方でした。
ニヒルな悪役という感じで…… 連続ドラマではないので、
1回出たらもう使わないという事はなかった。
連続ものならおかしいということになるだろうが……
だから放送回が近い回でも違う役で出ている。
冴子役の北林早苗さんとは今でも年賀状のやり取りをしている。
今日のイベントのチラシも送りました。北林さん、来てますか?
来てないね。午後は来るかもね。
一宮役の剣持さんは、この作品の後、戦え!マイティジャック
に出てもらったが、その後はわからないです。
(Q自作で気に入ってる作品は?) 難しい質問ですね。
お母さんが自分の子供をどの子が好きと答えられないのと同じです。
(Qホークの管制官の声優をやった理由は?)
もちろん最初はちゃんとした声優を呼んだ。1年間使うやつ(声)だし。
英語でやったほうがいいのでボクが指導した。そしたら
録音係が「監督がやった声のほうがいい」というので、
声優さんのは録音してお引取り願い、その後でボクの声で録音しました。
この作品は市川森一のシナリオ。第一稿をそのまま印刷した。
「北へ還れ!」などは5回くらい書き直したが……
彼は頑固で、直さない。直してきたといっても「はい」が「うん」
に変わっているだけ。
でも50ページ全部また書いてくる。
プロテ星人の名前は市川の命名。
撮影日数は、2本持ちで、本編と特撮 合計で21日。
シナリオの作成まで含めれば、制作には2ヶ月くらいかかる。
この作品で言えば学習院での撮影分は1日で撮った。
学習院ということがわからないように撮ろうとした。
それで私の出身校の早稲田の大隈講堂も入れてある。
教授の部屋はセット。廊下もセット。
ああいう特殊な扉がある部屋が学習院大学に実際にあれば
セットを作らずにロケで撮ったでしょうが……(場内笑)
当時の学習院には宇宙人の教授はいなかったみたいです(場内笑)
女子大生の服装がオバサンぽいが、当時はあんなもの。
(Q当時の学習院の女学生はああいう格好だったのですか?)
いやあれはキョウナン大学の学生ですから(場内笑)
まあ婚約者でもあるし、おちついた学生ということですね。
ピラ校をセブンが壊したが、学習院側から抗議などはなかった。(場内笑)
事前に壊しますと伝えたということもないと思います。(場内笑)
でもピラ校も、こんな盛大なお別れ会をやってもらえて幸せなのでは。
ロケをやった場所がどんどんなくなっている。
たずねてみたらなくなっていたり。今回は事前に情報が入り、
資料としてVTRも回すことができ助かった。
キリヤマ役の中山昭二さんは日光江戸村の専務をしていた。
みんなでマイクロバスに乗り、キリヤマ隊長に会いに行くツアーを
やって、江戸村を案内してもらった思い出がある。
帰りのバスが出るとき、中山さんに「ウルトラホーク発進!」と
やってもらった。
ソガ役の阿知波さんとは、撮影後にお酒を呑んだ思い出がある。
クランクインの時、彼は自分の役を二枚目の役だと思って来ていた。
それで「三枚目のコメディリリーフだよ」と伝えたら芝居を
切り替えてやってくれた。
ポインターはウイングがあって、そのままだと公道を走れない。
移動の時はウイングを外して、後部座席に積んで移動する。
旧い車だけど、よく走ったが、時には走らなくなり、
人力で坂の上に上げて、エンジンを使わずに走らせたりした。
でも神戸まで自力で来ましたからね。
ソガと冴子が婚約者という設定だが、その設定を生かした
続編を作ろうとは考えなかった。
フルハシの母や妹も出ているが、そういうのに深入りすると、
そればかりになってしまうから。ゲスト扱いでいいと思っていた。
(感想)
満田氏は弁舌爽やかでジョークもうまく、当時の記憶も確かなので
楽しいトークショーだった。
当時のスタッフの話が聞ける機会がもっとたくさんあればいいのに
と思った。