「虹の女神」メモ 070531

第一章と、相田翔子の章を除いて再見。


あおいが映像会社に就職したのは
岸田が部室で映画を観せたから。
岸田があおいの人生を決めた。
あおいが「人の人生めちゃくちゃに…」と言ったのは
そのことも含んでいる。(めちゃくちゃになってないけど)

「とかいいながら嬉しそうな顔してんじゃん」
のところとか、上野樹里は映画研究会の女の子を
すごくリアルに演じている。
一方、怪我の手当てをわざわざ屋根の上でやったり、
この映画はリアルじゃない演出がされているところもある。
リアルさと 夢のような青春シーンの描写が
絶妙のバランスで共存しているのもこの映画の魅力。

盲人が、目が見える人よりすべてにおいてよく視えている
というのは、定番。

この映画を観ていると、「岸田君は後でこの時のことを思い出したら
きっと青春時代をたまらなく懐かしく思うんだろうな」と
感じさせられるシーンがいっぱいある。
人生は、その時点その時点では、今この時が楽しい時なんだと
いうことがわかりにくい。
後になって、自分の人生をフカンして見た時に、そのことがわかる。
この映画はそういうことを描けている映画になることができている。

映画部の部室で、岸田があおいに「口説かれようによってはオレに
口説かれちゃったりもするわけ?」と言うシーンは
それまで入っていたノイズが すっと消える。すぐ戻る。