母の一回忌で宮崎の実家へ戻り、親族が集まり翌日熊本へ一泊の旅行となった。今回は90歳のおばの最後のおごりだということで全部費用を持っていただき、初めて御仏前以外はかからなかった。飛行機代までいただき恐縮したが、ご厚意に甘えておんぶにだっこに肩車、というぜいたくな里帰りであった。

 高千穂から熊本へ抜けまずは熊本城を見学したが震災から復興して天守閣まで行けてうれしかったねぇ。ただ、エレベーターの乗り方だけが不満で始めて観光地で苦情を言ったことだった。天気にも恵まれた、台風2号が接近しているとのことだったがまだ間に合ったね。

 そのあとは熊本県北の山鹿温泉の「ゆとりろ山鹿」に泊まったが、さほど聞いたことはないがいいホテルだった、そこで食事の後は宴会までできてみんなで歌ったり踊ったり、上杉家はこのような血筋なんだねぇ。楽しい一晩であった。10人で行って平均年齢が73歳で70の私は若い部類で老人会とは思えないほどのパワーを感じたねぇ。

近所に温泉「さくら湯」があっては行ってきたがすべすべして温泉らしい感触を楽しんできた。

翌日は、ここは豊前街道の宿場町として栄えたそうで、演芸館の「八千代座」、「山鹿灯篭民芸館」を見て昼食では、うな重ならぬ馬重とやらを初めていただき、熊本ならではの食事を堪能した。

 2日目は雨模様であったが、室内見学でさほどの影響は受けず、楽しい旅をさせていただいた。甥っ子の嫁が熊本出身でいいところをチョイスしてくれた。

 母の供養でみんなが集まりそろって旅行できたのも引き合わせであろう、いい供養になったと思っている。

その夜は延岡で料亭に出かけて食べきれないほどご馳走になり、なんとも贅沢な日を過ごさせていただいた。