毎年、年の初めと8月15日は靖国神社へ参っているのだが、その時は混雑を避けるために早朝6時前に家を出て7時前にはついて御朱印帳の窓が7時に開くのを待って書いてもらってから戻ってくるのが常であった。

 ところが今年は、私の詩吟の友達でもあり、結婚式で仲立ちを務めてくれた人が、靖国へ行くというので待ち合わせていくことになったが、待ち合わせ時間が10時半で、すでに込み始めている時間でこの時間に行くのは何年ぶりだろう。

 案の定その時間に行くと空はカンカン照りで駅の階段を上がると、いろんな団体の新聞などの配布が行われていて通り抜けるのにも一苦労、汗びっしょりである。

特に台湾関係の広告が多いねぇ。今、まさに中国と香港、台湾の関係が問題になっているのでなおさらの熱意が伝わってくる。

 大鳥居の下で待ち合わせた友人と参拝に行こうと本殿の方へ向かうと、なんと参拝者の列が続いていてびっくりしたが、これでも今年はコロナ騒動で少ないのだという。この時間にこれほど並んでいようとは思わなかったねぇ。

 参拝をあきらめて本殿横にある、幕末の剣道場練兵館あとへ向かった。

ここでは長州藩の門弟が多くいて桂小五郎などが通い盛況だったが火事にあって九段下のまな板橋の近くに移り、こちらの方が有名だったのだそうだ。

 とりあえず、御朱印帳をもらおうと向かったがここも大勢の人がいて30分は待つことになりそうだというので、すでに書いてある御朱印だけをもらってきた。

そのあと、隣の遊就館へ何年かぶりに入った。

もともと靖国神社は、明治維新に亡くなった政府側の人を弔うことから始まったということだが、大東亜戦争の人の御霊もまつってあるのでこればかりが強調されて、総理大臣など官僚が参拝すると大騒ぎされるが、大きな間違いで日本のために亡くなられた多くの人が祀られているのである。

マスコミの偏った報道には残念でならない。

 友人は、福島県会津地方の出身なので幕末では朝敵だったので祀られていないので靖国へ来たことはないようなことを言っていたが今回は戦没者には福島県出身の人も多いので参りましょうということで案内もした。

 裏の公園ではちょうど正午の放送とともに黙とうになったのでそこで戦没者に立ったままだが黙とうをささげた。

 一通り終えて、帰りは九段下まで来てラーメン屋で食べて帰ったのだが、来てよかったと、喜んでもらえた。

私も久々に炎天下のお参りとなったのだが、来てよかったねぇ。