令和2年3月2日(月)、九州に戻って親せきで叔母の米寿祝と、兄たちの喜寿祝を兼ねて一泊2日の旅行を計画していたのだが、世間は折からのコロナウィルスの真っ最中で外出を控えており参加者の中からも心配する声も上がったので延期することになった。

 私は早割の格安切符を手配していたのでキャンセル料が発生しないことでせっかくの切符が無駄になる。

そこで宮崎市に在住の弟に頼んでかねてから行きたかった、霧島連山の高千穂の峰に連れて行ってくれと頼み、細君も登山が好きなので、急遽行くことになった。

神話の世界では日本の始まり高千穂といえば、私たち宮崎県北の住人にすれば熊本県との境にある高千穂峡しか思い浮かばないのだが、もう一つの高千穂があるのは知っていたがさほどの興味はなかった。ただ、坂本龍馬がおりょうさんと登ってここの逆鉾を抜いたという話を知っており、機会があれば行ってみたいとはずっと思っていたが、鹿児島市内観光からは少しあるし、宮崎観光からもちょっと遠い、そして観光気分で行けるようなところでもなく、登山目的で行かねばならないところなので半分はあきらめていたが、今回はこの機会とばかりに勇んで出発をした。

 弟が地元の登山家に聞いて初心者の登山にはこののルートがいいと聞いてきたようで、夢が丘からの登山ルートから上るようになった。ただ初心者用とはいえ、大回りするようなルートで登りに3時間近くかかり疲れ果てた。途中には」ロープを使ってよじ登るようなところもあったり霧が出て迷うようなところもあったり六合めや七合目の標識が出ても遠かったねぇ。

1574メートルがこれほどのものとは思えなかった。

 ようやく上り詰めて用意をしていた会期を前に写真に納まったのだが、会旗とともに写真に納まったのは富士山の剣が峰3776メートルに上った時以来である。至上の喜びだねぇ、これからの人生でも二度とないことだろう。

 今は、この逆鉾には入れないのだが天気も最高できれいに見えたが昨日は雨だったそうで運がよかったのだねぇ。

そこでは弟の嫁が作ってくれたおにぎりをほおばって過ごしたがこういうところで食べるおにぎりは格別である。

 360度が見えて最高のパノラマだ、上がって来る時は大変なのだがこれが登山のだいご味なのだろう。

 しばらくその眺めに浸っていて一般ルートを眺めると、なんと、なんと坂本竜馬が上がってくるではないか、はかま姿にブーツを履いているこれはまさしく坂本龍馬だ、西郷どん幕末以来の再会である。

 ここは続編に、つ・づ・く・・・・・