本番が迫って。
どうも、上杉逸平です。
さて…
いよいよ今週末に迫って参りました。
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坂本企画15
『寝室百景』
【全体あらすじ】
──それは、病ではない。 「彼ら」にとって、世界は一日限り。なぜそうなるのかは分かっていない。原因も、対処法も、それが本当に病なのかさえ。ただ、「発症」した人間だけが少しずつ社会に増えていく。
「彼ら」の語る、日々異なる歴史、異なる常識、異なる関係。「彼ら」の目に映る世界は、私達の見ている世界とは異なる世界。
舞台は、それ故に私達の世界では生きていけない「彼ら」が過ごす、とある療養所の一室。そこは、ひと夜毎に別れ、日々新たな出会いを繰り返す、「彼ら」のための夢幻の王国。 そこは、一度消えれば、二度と現れぬ、「彼ら」の日常を閉じ込めた無限の牢獄。
記憶も常識も昨日とは違う人間は、果たして「昨日と同じ人間」と言えるのか。「彼ら」との関わりの中で、私たちは、この世界の不確かさを知る。人々は、いつしか、「彼ら」との日々を、「寝室百景」と呼んだ。
上質の悲劇を作り出す坂本企画の、温かくも悲しい三編の会話劇。
【個別あらすじ】
「昨日の寝室」
婚約者をある療養所へ入れた女。婚約者は眠るとそれまでの記憶がランダムに書き換えられてしまう謎の症状「寝室百景」を発症していた。女は日々異なる世界観を有する婚約者の言動に振り回され疲弊していく。症状が治らないものであること、そして、身寄りのいない婚約者を一生看病し続けるかどうかという問題も女の身にのし掛かる。それでも婚約者を見捨てることができず、献身的に看病する女。そこに婚約者の唯一の身内が現れ、婚約者の看病を任せて欲しいと申し出る。義務感からは解放された女。彼女は、自分との記憶を持たない婚約者と添い遂げるのか。
「今日の寝室」
「寝室百景」の母を持つ男。父は母の療養にすべてを捧げてきた。自分と妻の生活まで脅かしかねない父の行動に、男は母の殺害を決意する。男が生まれてすぐ「寝室百景」になった母親は、すでに昏睡し、コミュニケーションすらままならない。母親らしいことをして貰った記憶などない。自分との記憶を持たない母親は、本当に母親たり得るのか。それでも、久しぶりに母親を目の当たりにした男は、確かな親子としてのつながりを感じ、殺害を諦める。かわりに父親との決別を選択する。それによって、父親と母親の生活が困窮するとしても、自分の家族を守るために。
「明日の寝室」
男は目覚める、それは昨日と変わらない今日、のはずだった。しかし、周囲の人々の反応は劇的だった。目覚めたことに喜び舞い上がる両親。なぜか老けている級友たちと自分自身。違和感を覚える男は、やがて、自分が「寝室百景」ではないかという推論にたどり着く。一度組み替えられた記憶が再びもとの人格を形成した最初で最後の事例。しかし、その奇跡も今日の眠りと共に失われてしまう。浅はかにも徹夜を試みる男たち。しかし無情にも睡魔は訪れる。男は、次にもう一度目覚めることがあったならと、希望を口にしながら、家族友人たちに看取られ眠りにつく。
【劇場】
シアトリカル應典院
〒543-0076
大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
地下鉄堺筋線「日本橋駅」/近鉄線「日本橋駅」8番出口より東へ徒歩7分
地下鉄谷町線「谷町九丁目駅」/近鉄線「近鉄上本町駅」3番出口より西へ徒歩8分
地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」/近鉄線「近鉄難波駅」/南海線(南海電鉄)「なんば駅」から 千日前通 徒歩20分
【出演】
〈王国編〉
「昨日の寝室」
小野村優
荘司歩美
中野聡(宇宙ビール)
三浦求(ポータブル・シアター)
〈牢獄編〉
「今日の寝室」
芦川諒(commondays)
江戸ハレ(演劇集団あしたかぜ)
西川さやか(月曜劇団)
「明日の寝室」
泉侃生(無名劇団)
上杉逸平(メガネニカナウ)
北岡悠
久保健太
熊谷みずほ
誉田万里子(オリゴ党)
【日時】
2018年
2/23(金)19:30(王国編)
2/24(土)★11:30(牢獄編)/ 15:00(王国編)/★ 19:00(牢獄編)
2/25(日)13:00(王国編)/ ★17:00(牢獄編)
(★の回に上杉逸平出演です)
※上演時間は王国編、牢獄編とも90分前後を予定。
※詳しい上演時間は確定次第発表いたします。
【チケット】
一般前売:3,000-
学生前売:1,000-
一般当日:3,500-
学生当日:1,500-
二公演セット券:5,000-
※應典院寺町倶楽部会員は一般料金から500円引き
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公演案内はこんな感じです。
ちょっと分かりにくいかもしれませんね…
ざっくりしたあらすじはですねぇ…
『1度寝てしまうと次の日にはそこまでの記憶が全く無い状態で別人になる病気にかかった人と、その人を取り巻く人達のドラマ』です。
王国編→1話で1本
牢獄編→2話の短編セットで1本
上演予定はこんな組み合わせです。
俺は牢獄編の2話のうちの1話『明日の寝室』に出ています。
寝室百景になってしまった息子を持つ父親役ですね。
今回の坂本企画『寝室百景』は何回かツイートしてますけど色々考えさせられます。
自分の大事な人がもしそうなったら…
もし自分がそうなったら周りの人達は…
流れていく時間の空虚さ…
う~ん…( ロ_ロ;)
フィクションで片づけられる単純な事でも無いような…
例えばもし不慮の事故で病院で目覚めなくなったら…とか。
急に人が変わってしまった相手がいたら…
なかなかリアルです。
その、フィクションでありながらリアルでもある繊細な事象を丁寧に紡いでいく作業。
なかなか手強いです。
でも今日通し稽古して、光明は見えてきた気がします。
あとちょっと。
で…
今回はそれだけじゃなくてリアルな…
お恥ずかしい話…
寝室百景、全体的な構成の中で自分の出番自体は短いのでなかなかご予約のプッシュができてないのです。
これ、小劇場の役者の大半が抱えてるジレンマみたいなものではないかな…と、今回は特に感じています。
「いい話やねん、観てほしいな」
って言うても
『どのくらい出てんの?』
って聞かれ…
観に来てくれても
『全然出てへんかったやん』
ってだけで評価が済まされたりする。
切ないなぁ…( ´Д`)
いい役者(いいの内容にも色々あるけど)ならナンボ出番が短かろうがそんな事は言い訳にならんくらいお客さんはなんとかして観に来ようとしてくれる。
そんな役者になりたい。
実際『寝室百景』いい話なんですよねぇ。
エンタメではない静かな会話劇。
あ~…
言い訳で終わってしまう…( ´Д`)
もしよろしければ不思議な世界を覗いてみるのはいかがでしょうか?
【ご予約窓口】
坂本企画『寝室百景』
2018年2月23~25・シアトリカル應典院
上杉逸平個人予約窓口はこちらです。
http://ticket.corich.jp/apply/88193/002/
よろしくお願いいたします。