関西の快速・普通列車にもグリーン車を(1) | Uesho-Line Blog

関西の快速・普通列車にもグリーン車を(1)

最近、関東では東海道線や横須賀・総武線以外にも、東北本線・高崎線などにもグリーン車が進出、好調のようです。
グリーンアテンダントやSuicaによるグリーン券購入・検札システムも導入され、コストも抑えられています。
それを受けて関西でもグリーン車導入の検討はされているようでして、新快速が敦賀や播州赤穂に乗り入れるなど乗車時間が長くなったことも相俟って、近い将来、グリーン車が導入されるのではないかと期待しております。

以前は関西の新快速・快速列車にはグリーン車が連結されていたのですが、利用率の悪さや不正乗車が原因で、節約志向の高い関西人の文化になじまなかったとして昭和55年10月改正で消滅しています。それ以降はモノクロ(全て普通車)編成という、利用者にとっては選択の余地がない状態です。

ただし、現在も関西ではグリーン車は成り立たないのでしょうか? 答えは「NO」と思っております。その理由を書きますと、
1.グリーン車が廃止された当時と現在の関西では、私鉄優位→JR優位と情勢が大きく異なっている。
(関東と違って私鉄との競合で劣勢だったこともあって乗客は少なかったですが、民営化以降にJRは速達化や割引きっぷの設定を行い、沿線の開発が進んだこともあって、今では立場が逆転している)
2.Suica同様にICOCAを用いたグリーン券システムを導入することにより、低コスト化や不正乗車防止が出来るようになった。
3.新快速の運転区間拡大など、琵琶湖線~JR神戸線にかけては乗客の乗車時間が長くなった。
4.「勝ち組」「負け組」といったいわゆる「二極化」が進み、グリーン車を利用する需要が増えている。
5.JRはスピードアップに限界が見えてきたため、他の施策による増収を図る必要が出て来た。
といったところから、グリーン車復活の余地は大いにあるのではないかと思います。

関東と違って「普通車のグレードが良い」ので、グリーン車の価値がどの程度あるかという点だけは引っかかりますが、代わりに「リクライニング角度を大きくする」「パソコン用コンセントをつける」など施策はあると思います。グリーン車というだけでも魅力的な空間なのですから。
敦賀や播州赤穂から京阪神となると、乗車時間は2時間程度。このくらい乗るのであれば使ってみたいですよね。

せっかく敦賀まで新快速が伸びたのだからグリーン車も欲しいですねえ。
あとはICOCAを新疋田と敦賀の両駅に設置すれば、システム的には大丈夫ですしね。