「お待たせ。やっと終わったわ」「何時よ?」「十一時」「なんでそんなに忙しいの?能力の問題?」「帳簿が合わないんだもの」「俺閑だから手伝ってあげようか?」「あなただったらもっと合わなくなるわ」「月末だから大変なんでしょ」「そうなの」「いくらあわなかったの?100円合わなくても嫌よね」「六億」「ロクオク‼‼‼」テキはしゃしゃり出たくせに尻尾を巻いた犬のようだ。ザマーみろ。春子ちゃんの追い討ちがかかる。「午前のうちは十七億だったのよ」「ジュウナナ‼‼」「そんなのOOOに手伝ってもらったら?」「駄目。奴ならもっと合わなくなるわ。それに五時になったらさっさと帰るんだもん。月末の支払いもしなければならないのに。業者さんだって困るでしょう。やつのハンコがいるんだけど払っちゃた七十億」「マー!ナナ、ジュウ、オク?」

 これはイーさんとイーさんの恋人、春子さんと、テキの会話です。イチイチ驚いてるのはテキです。因みに今日は俺に小遣いをくれる日です。幾らだと思います。「同窓会があったりして使ったから」と、幾らだと思いますか?

「ユニクロで買い物もしたし兄貴とカプチノにも行ったし」(エッ!あれって義兄が払ったよ)で、幾らだったと思います?しかも一ヶ月の小遣いだよ。たいへんたいへん。どうしよういちまんえんで。