ある女性のブログから…。
『私みたいな独身女性は、日々の賑わいを作ってくれる家族がいない。
だから私、自分が嵐の中に立っている1本の木みたいな感じがしたわ。
本当に「私って、一人ぼっちなんだ」って思っちゃった。
結婚するしないで、人生の勝ち負けなんか決まらないのに、負けた気がしたわ。
人生の師に、「人間は生まれたときは一人で世の中に出てくる。出てきたときからもう孤独は背中に貼り付いている」と言われたのね。
孤独は貼り付いているから、死ぬまで剥がすことができない。でも、みんな孤独を見たくないのよ。だから、視界に入らない背中に貼り付いているのね。
孤独はどうしても剥がれないものだから、人間は自分と向き合うのが怖い。だから人は孤独をごまかすために、日々賑わいを作る。
「私たちもいっそのこと孤独と仲良くすればいいんだ」って気づいたわ。
孤独は「自由」「自立」とイコールよ。孤独の良い面にもっと焦点を当てたほうがいいと思う。決して「寂しい」「一人ぼっち」という面だけじゃないから。
人生が下降するときにいろんなことを学ぶのよ。
上昇していくときは、案外何も学ばないもの。
50歳を過ぎて、自分の顔も少しずつ変わっていく。だんだん「アレ?これは何だろう?」って思うものね。
でも下り坂っていいのよ。下り坂をどう生きるかを考えればいいわけだから。
そこで、本当に明るくて前向きに生きる、ニコニコして生きることが大事だと気づく。
「私、歳だし…」だの「膝が痛い…」だの、愚痴や後ろ向きな発言をしない。
話の取っ掛かりとして「最近、コレステロール値が悪くて…」から始める方って多いじゃない。私、アレは本当にやめたほうがいいと思う。
おすすめの話の取っ掛かりは、病気の話ではなく、相手を褒めること。
「そのワンピース、素敵ね。似合うわね」とか「ヘアスタイル変えた?いいわね」って。
これは生きるコツよ。自分から良いオーラを出していかないとダメよ。
私、72歳になってから、びっくりするほど人を求めなくなったの。
今までは友だちをどこかで当てにしていたのね。友だちがいるのは良いことだけど、賑わいの友だちならいない方がマシよ。
私だって迷い迷いの人生だったし、こうやっていても家に居たらそこそこ落ち込むこともある。でもね、大事なことは自分を奮い立たせることよ。
何でもいいから夢中になれるものを早く見つけましょ!ほら、テレビ番組の小中学生の『博士ちゃん』みたいに。
でも大事なのは、そんなふうに追いかけつつも、背中に貼り付いている孤独の存在をきちんと忘れないこと。
また、高齢者は「寂しさ」と「お金の匂い」を見せちゃダメ。そういう匂いを嗅ぎ取ったら、ヘンな人が寄ってくるわよ。
自分一人で楽しめることをやってみるのは大事ね。そうするとポジティブな気分になれるから。
お料理でも、絵画でも、釣りでも、何でもいいのよ。一人の時間を楽しんでいれば、つまらないことを考えなくなるわよ。
欲が深くて、意地の悪い人間がいっぱいいる。
だから人間世界に疲れたら、たまには自然界から学ぶといいかもね。
老後がどうした、病気がどうしたという悩みがちっぽけに思えてくるから。
孤独を愛し、愚痴も言わず、凛として生きる。
ねえ、みなさん、孤高の人になりましょうよ!』
こういう人になりたい…ではなく、なりましょう。