夜、ラジオを点けて寝るのが習慣になっています。

 今までは民放ばかりだったのですが、昨夜はNHKFMに局を変えて寝ました。

 それで早朝、NHKFMのラジオ深夜便「ほむほむのふむふむ」という番組が流れていたのですが、つい聴き入ってしまいました。

 いくつかの短歌が紹介されましたが、歌人の穂村弘さんと女性アナウンサー(ディレクター?)のやりとりが面白く、心が癒されほんわかと穏やかになりました。

 「雪のワルツ」(楠トシエ、歌)という紹介された曲も素敵で、気持ちの良い朝を迎えることができました。

       雪のワルツ

  雪が積もる 静かな街に  かげも淋し 窓の灯  

  白い夢は まだ覚めやらぬ  涙ぐむは 雪の夜

  ああ 思い出嬉し クリスマス  ああ 華やかな宴に

  踊りも 歌声も いつか消えて

  雪が積もる 静かな街に  かげも淋し 窓の灯

  白い夢は まだ覚めやらぬ  涙ぐむは 雪の夜

  雪の道を 二人で歩む  甘く影は 寄り添う

  雪のしづく それとも涙  君のほほに 光るよ

  ああ 思い出悲し クリスマス  ああ 去りしあの夜の君

  姿も 面影も 今は遠く

  雪の上に 足音淡く  同じ道を たどるよ

  雪の積もる 静かな街に  ひとり淋し わが影

 

 この曲を作曲した原点と言えるエピソードが自伝『三木鶏郎(とりろう)回想録』に掲載されているようです。

その最後の部分を引用させてもらいます。
 「あなたと二人で歩くこの道、素敵ね。夢の中みたい、この道どこまでも続くといいわね」
 三木鶏郎さんについては記憶にありますが、素敵な人だったのですね。